【銀魂】真選組で検視官をする女

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［No side］



次の日、銀時は真選組屯所を訪れていた。

昨日神楽の予想通りアレが不調子だったようで、昨晩…といっても日付が変わった頃に、酒に酔い潰れた状態で彼は万事屋へ帰宅した。


彼を目にした門番たちは、挨拶をして誰かにようかと聞いた。二日酔い気味の彼にとって、隊士たちの元気の良い挨拶は頭に響いただろう。不愉快そうな顔をしながら、銀時はAに用だと伝えた。

門番の一人が中へと入ったのを見ると、もう一人の隊士は欠伸を一つ漏らした。





銀時「寝不足か。」



隊士「へ、あ、はい。昨日、副長に稽古つけてもらって疲れてまして。」






熱心だなー。と鼻をほじりながら言った。実際にそう思っているのか思っていないのかは知らないが、はたからみたら、そんな気持ちは微塵も感じられないだろう。

少しして中へ入っていった隊士がAと一緒に戻ってきた。Aは銀時に挨拶をすると、彼の様子から二日酔いであることを当てた。





A「神楽はよく銀時のこと分かってるねぇ。」



銀時「アイツがマセてるだけだ。」





クスクスと笑うAに、笑うなと少し睨む銀時。Aは笑いが収まると、どうかしたのかと要件を聞いた。

しかし、なぜか銀時はあー。えーと。と零すだけで、はっきりと答えない。
隊士たちの前で言いにくいことなのかと察したAは、中に入ろうと提案した。
彼女は勤務中であるため、恐らくなるべく早く済ませようとしているのだろう。

銀時は、すぐに了承し、Aが門番に礼を言ったあと、二人で中へと入っていった。



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A「それで、どうしたんだい？」




Aの部屋にやってきた二人。応接間でも良かったが、それだと、先程中へ入った際に遭遇してしまったゴリラと鬼が聞き耳を立ててしまいそうなので、Aが自室へと引き入れたのだ。
もちろん、銀時と土方が互いの顔を見るなり、喧嘩が始まってしまいそうだったため、早めに回避したというのもある。





銀時「……昨日、神楽と新八、ありがとうな。」



A「全然さ。約束したのはこっちだからね。

あ、そういえば、気づいたかい？」





主語が無い質問をぶつけるA。銀時は、一瞬固まり、思い当たることがあったのかずらしていた焦点をAに合わし直すと「食べ放題のチケットのことか。」と言った。



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