【銀魂】真選組で検視官をする女

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［Aside］




A「働きすぎ……か。」






検視室から自室へと移動しているとき、ふとそんな一言を洩らした。自覚こそしているものの、やめようとも控えようとも思わない。
今の自分に出来ることがあるなら、なるべく多く熟したい。それが、人の役に立つことなら尚更。


近藤さんや土方くん、沖田くんが心配してくれるのは、とても有り難いし、嬉しいことなのだけれど私がもし休んでいたとき事が起こってからでは遅い。



"検視官は事件性を判断するのが仕事のために、
24時間365日スタンバイしておかなくてはならない。"



これは、私が初めて検視官として、警察庁で働き始めたときに上司の方に教えてもらったこと。こうして本格的に仕事をしている今では、本当にその通りだと思う。
申し訳ないけど、彼らのアドバイスには従えそうにない。






近藤「お、やぁ！Aちゃん！」



A「近藤さん。………って……。

また妙のところに行ってたのかい？」



近藤「そうなんだよぉ〜。お妙さんは本当に恥ずかしがり屋さんでなぁ〜。」






ガハハハと呑気に笑う近藤さん。
目の前に大きな影が現れたと思ったら近藤さんで、必然的に顔を見ると右頬が赤く腫れ上がって、とても痛そうだ。毎日毎日、よく懲りないものだ。





A「ほら、医務室に行くよ。それ早く冷やさないといけないから。」





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A「はい。終わり。」



近藤「悪いなぁAちゃん。ありがとう！」



A「お安い御用さ。」





しかし、本当に毎日毎日こんな大怪我をして…この人丈夫だなぁと熟思う。





近藤「なぁ、Aちゃん。


来週くらいから長期休暇、取らないか？」





後片付けをしながら、声を掛けられたので少し耳を澄ましていると、そう言った近藤さん。

とても……優しそうな目をしていた。

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