【銀魂】真選組で検視官をする女

-46-殺人事件篇↑↓ ページ1

［No side］




A『……何か、あったのかい……(耳痛い…)』






二人の声が収まった頃に、受話器部分からそう放たれた言葉。土方は電話口で叫んでしまったことを謝ると、先程のダイイングメッセージ的なもののことを話した。Aはそれを聞くと、少し向こうで考えていたのか静かになったあと、土方に、自分もやはり行くということを提案した。





土方「屯所にいろ。この血がガイシャのものなのは明らかだろうが。それに、鑑識ならお前ほど早くねーができる。」





当然のように断られ、再び音が聞こえなくなったので、Aは漸く認めたようだ。

と思われたが…





A『………なら、パシられてくれるかぃ？』



土方「あ"？」





と、この一言。
上司に向かってパシり発言とは上等じゃねぇか。と心の中で思う土方。目の前では面白そうに顔を歪めている沖田。近藤は、ダイイングメッセージらしき物が書かれた紙をうなりながら見ている。






A『そこに血痕があるなら、恐らく死因の水酸化ナトリウムもそこにあるだろう。
だから、あったらサンプル持ち帰ってくれよ。鑑識さんに伝えたら、わかると思うから。』





『じゃ。』と早々に切られた電話。土方は舌打ちをしながら携帯画面を閉じた。





沖田「あーりゃりゃ。パシられ土方さん、瞳孔開いてやすぜ。あ、元からか。」



土方「うるっせーよ！！テメェ人が電話してるのに目の前でニヤっニヤっしやがって！！」



沖田「おーこえーこえー。で、何パシられたんですかィ。」



土方「別にパシられてねェよ。






こんなのパシりの内に入らねェ。ただの手伝いだ。」




と言って、まだ散らかったリビングを調べている鑑識のもとへ歩いていく土方であった。






。






沖田「なにカッコつけてんだ、土方。」






その後ろ姿を見て沖田がこう口にしたのは、読者の皆様しか知らない。

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沖田総悟

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