拝啓、【五条悟】 (ページ3)

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Ⅲ ページ3

だからね、さようなら、は言わない、というか、書かないから。

お別れだなんて思ってないし。

私は待ってるよ、ずっと。

来世は呪霊とかそうゆうのがない平和な世界がいいなぁ。

悟、少しの間バイバイ。

絶対に会いに来てね。

来世で待ってるよ。

ていうか、迎えにこないとぶっ飛ばす。

悟、愛してる。

追記

呪霊に殺られちゃった～！アハ！は許さないからね。

そんなことになったらぶっ飛ばすよ！！！

待ってるから今を楽しみなさい！

A

* * *

「はぁーーー……。こんなもん置いていきやがって。

しかも何？この追記。

物騒な事書いてあるよ？」

手紙を読み終わったが、涙は出てこなかった。

読み終わって笑っしまったくらいだ。

なんというか、こいつらしい手紙だ。

というか、僕のこと大好きかよ。

理解しすぎじゃない？

まあ僕もAのこと大好きだけど。

がたり、と椅子が音を立てる。

立ち上がって天(そら)に向かって言った。

お前が上(そっち)にいるか分かんないけど。

「来世で待ってろよA。絶対見つけてやる」

ぶわり、と風が吹き、“待ってるよ”そう聞こえた気がした。