愛がはたちあまりふたつ ページ22
Aside
「えっと、まだいる?」
そういえば、ええん!?ほんまに!?返さんで!?と言いながらすごい食いついてくる宮くん。
うん、と言えばありがとうなぁと言ってふにゃりと笑う。
宮くんとこの宮くんはなんか違うなぁと思った。
……顔はそっくりだけど。
「………Aちゃん」
「え?」
「Aちゃんって呼んでもいい?」
角名くんにそう言われ、名前呼ぶくらい別にいいと思ったので、うん、と言った。
それが聞こえていたのか宮くんも、俺もええ?と言ったのでうんと答えた。
「じゃあ俺のことは治って呼んでな!
宮くんって言われても、片割れとどっちか分からんくなるし」
「分かりました」
「あ!それもなし!敬語なしやで!」
「じゃ、俺は倫太郎で。敬語もなしね」
「え、あ、はい。分か、った。」
その後お弁当をみんな完食した。
美味しかったでー!!という治くんは満足がいったようだった。
あんな事があったのに、また同じ事を繰り返そうとしている私はどうやら馬鹿なようだ。
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作者名:こわこ | 作成日時:2020年11月3日 18時