漆 ページ9
*
学校には行かなかった。
正確には
瞳の色が変わって仕舞ってから何度か学校に足を運んだ。
勿論、皆が姉様な訳が無いので私を好奇の目で見る人が殆どだった。
今迄仲の良かった子も必然と云うかの様に離れて行った。
其れから学校も私の居場所では無いと感じて行くのを止めた。
「浮いた存在」
之は別に学校内に限った事では無かった。
何時も微笑ましい表情で此方を見ていた街の人達も皆々私に向ける視線は変わって仕舞った。
意味が判らない。
最初の方何かは彼等の躰は傷だらけだったが、矢っ張り何故かは判らなかった。
其れから私は殆ど1人で過ごす様になった。
別に母様と父様は何時も通りなのだ。
其れはそうだ。彼等は真逆私が彼の時の会話を聞いて居た等とは考えても居ないだろう。
唯一、変わらないのら姉様だけ。
然し、姉様にも思う処は有ったのだろう。
以前よりも私に構う事、否くっついて来る事が増えた。
＿＿まるで私が居るから大丈夫だと云う様に。
けれど、本当の事を知って仕舞った私は家に居ずらくなった。
こうして優しくして呉れる姉様だって、所詮血の繋がりなんてものは無い他人だ。
結局、如何していいのか分からなくなった私は家族と距離を置く様になり、図書館に通い詰める様になった。
図書館に居る人達は皆優しかった。
瞳の事何て触れず、普通に接して呉れる。
只、其れが有難かった。
図書館が私の新しい居場所となるのに時間はかからなかった。
其れにしたって、私が図書館に居られる時間は限られて居る。
だから私は居場所である『図書館』から居場所で無い『御家』へと帰るのだ。
*
時折、私は誰かと話しをした。
其の誰か＿＿
顔も、声も、名前も、どんな人だったかも全然覚えて居ないけれど。
其の瞬間は私が私で居られた。
大切な時間だった。
＿＿嗚呼、逢いたいなァ。顔も知らぬ彼の人に
*
結局、彼の日から私と兄様の関係はガラリと変わって仕舞った。
そして私の性格も変わった。
明るかった彼の時の面影何てまるで見えない暗くつまらない人間に。
幾つも年を重ねた今でも彼の時の兄様の心理は分からないし、聞く事も出来ない。だって
兄様は私を避けているのだから。
*
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黒蜜おもち - 終わり！？おっおわ……続き、ください。。。 (3月28日 12時) (
レス) @page38 id: b91ecec67d (このIDを非表示/違反報告)
亜美 - 続きをお恵みください… (12月30日 21時) (レス) @page38 id: 5d2aa23f76 (このIDを非表示/違反報告)
山羊のサーカス(プロフ) - 終わり...だと...!?再度更新を願っております...! (11月25日 18時) (レス) @page38 id: 78c8c266f2 (このIDを非表示/違反報告)
かぐや - 終わっちゃった…更新して欲しいです！！お願いします… (9月8日 21時) (レス) @page38 id: 65c95105c4 (このIDを非表示/違反報告)
rai - お、終わり⁉︎是非更新をしてくれることを願って (8月19日 22時) (レス) @page38 id: 67327e3dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふにゃた | 作成日時：2018年2月18日 19時
