お絵描き魔法使い達の、魔法修行【イラスト集】

スフエ〈ユメ〉 ページ20

キョウはナツかしいユメをミました。

そこはワタシがツクられたケンキュウジョでした。そしてそこにはカンセイするマエのワタシがネムっていました。

しばらくミているとケンキュウジョのトビラがヒラき、ダレかがハイってきました。……ハカセです。ハカセはネムっているワタシをナでると、ヤサしくホホエみました。そしてナニかをイったのですが、そのトキにメがサめてしまいました。

ワタシはケンキュウジョをデるマエにハカセのキオクをサクシジョされてしまったので、ハカセがどんなヒトかはわかりません。ただヤサしかったということはこのユメでオモいダしました。

いつかアえるでしょうか？

□

【誰かの手記】
今日は、この子が目を覚ます日だ。ほかの皆は起動するとか言うけど、私は意地でもこの表現を譲らない。

この子は破壊目的に作られた子だ。でも私はできれば戦いはしないでほしい。そんな思いからこっそりつけた秘密の機能。気に入ってくれるだろうか。

さて、この子にも名前を付けてあげなくては。実はもう決まっていたりする。この子、いやこの子たちの動力源の宝石の名前、スフェーンからとって“スフエ”。我ながらなかなかいいセンスをした名前だと思う。

いよいよこの子を起こす。胸元の宝石とお揃いの色をした髪を撫でて、電源スイッチをonにする。

最後にこういう用途のために作った奴が言うのがおかしいかもしれないけれど言わせてください。

『どうかこの子が幸せな道を歩みますように』

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