情報屋。-伍-【銀魂】

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【Aside】





刀で受けながら耐え、

自分の横へと流せば床が陥没した





何という馬鹿力

数秒でも耐えた自分を褒めて欲しいくらいやわ





激化していく攻防


刀と蹴りを繰り出すがやはり夜兎と比べ威力は劣る







神威｢あはっ！！｣






『……チッ！！』







上手く攻撃を受け流せず、

夜兎の拳に耐え切れなかった刀が鞘ごと折れた



思わず舌打ちが零れる




その隙を見逃さず顔面へと迫る拳を

咄嗟に腕を交差し防げば骨がミシミシと音を立てた



激痛が走り、血が吹き出す

だが骨は折れていない筈








『……唯で腕はやらんわ』






神威｢ッ！？｣







交差した腕に叩き込まれた拳を掴み

膝を曲げ思い切りその腹に叩き込む




流石にこれには顔を歪めている神威くん




一旦距離を置き苦無を構える



一撃叩き込めたといえど、

此方も腕に一撃食らっている




それに刀が折られた



苦無も短刀もリーチが短い

武器があっても近接では向こうと五分五分



何せ向こうは鉄すらへし折る夜兎






思考を巡らす自分に対し

神威くんは何時も以上に笑顔を輝かせている








神威｢久しぶりだよ、こんなに胸が踊ってるの


こんなに強い奴が今日だけで2人も見つけられた

地球は案外面白い所みたいだネ




ね、情報屋のおネーサン？｣






『あ？』








ひらひらと黒い布を振っている神威くん

先程まで顔を隠していた面布だ


後退った時取られたんやな、気付かんかった








神威｢その口調と殺気で

何となく似てるなーって思ってた


布とっても暫く分かんなかったよ



でもまさか本当におネーサンだったんだネ｣






『女は化粧で化けるって言うくらいやからな

それにあの殺伐とした空気では言い出せへんわ』






神威｢まっ確かに


でも、おネーサンが花魁なら

尚更あのお侍さんより先に相手してもらいたいんだけど｣






『花魁って程の事もしてないわ

アンタは別に芸事に興味無いやろ』






神威｢えー、なぁんだ

男の相手はしてないんだネ


………ウン、そっちの方がいい気もする


なら喧嘩(こっち)で相手してもらお｣






『いや、せんわ』







今の流れで戦闘も飽きてくれるかと思ったが

流石に違うらしい



ただ自分もこれ以上此奴の相手をする気は無い




いい加減銀時の方へ行かねば




晴太くんと日輪は多分大丈夫だろう


神威くんも自分が動きを封じれる




今1番恐るるべきは鳳仙

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