情報屋。-拾-【銀魂】

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【Aside】





刀を振り下ろしていた見廻組の隊士が倒れ込む



その中で悠々と立っているのは

見慣れた天パを短く結っている夜叉





銀時の口角が楽しげに上がった







銀時｢こっからは俺の好きになっていいんだな｣





佐々｢……ほう、寝返りですか

結構ですよ


元よりメールもロクに返さないメル共なら、｣








『……何時ぞやが思い出されるなァ』





佐々｢アドレス帳に残すつもりはありませんから｣






大きなプロペラ音と共に、黒光りする機体が姿を現す

機関銃の銃口はしっかりと此方を捉えていた




響く機械音を他所に刀を構える



さて、今度は上手く墜せるだろうか

……伊東くん(あの時)の二の舞になってたまるか







銀時｢まァ待てよ

俺ァ何も真選組につこうってんじゃねーよ


生来ポリ公とは気が合わねェ

真選組(クロ)にも見廻組(シロ)にも交ざるつもりはねェ｣






木刀を構えながら攘夷志士の前に立つ銀時

誰一人として動く者はいない






銀時｢身内救う事しか考えてねぇ不器用なポリ公に

誰も救おうともしねぇ器用なポリ公



どっちの味方も御免こうむるぜ


俺ァか弱い後輩どもの味方させてもらうとすらァ



てめーらが何も救わねぇってんなら

俺ァ罪人だろーと丸ごと救いとってやらァ｣







その紅い瞳が銀髪によって隠れる







銀時｢来いよ、鬼の副長

まずはてめーからだ


この攘夷志士白夜叉の首

とれるもんならとってみやがれい｣







次に紅が見えた時、

そこには爛々とした光が宿っていた



何故だか自分までも高揚する

これが夜叉か



……にしても、ンな宣言してええんか？此奴







土方｢……佐々木よ、どうやらてめェ

とんでもねェ野郎を歯車に巻き込んじまったようだな



やめとけ、奴ァ……あの天下のバラガキは

てめェらの手に負えねェ｣







対して、土方さんの口角も愉しげに上がった



鬼と夜叉(おに)が揃ったな

さて、どんな祭りが始まるんやろうか







銀時｢ガキ1人に踊らされてた野郎がぬかしやがる

暴れやすいようにいっそ人質ぶった斬ってもいいんだぜ｣





土方｢……殺れよ

やるこたァやった


それでもそいつ1人のために後ろのクソガキ共を

しょっぴけねーってんなら殺れ



俺にとっちゃその鉄(ガキ)も後ろのガキ共も

対して違いねェよ



いや……俺もお前も対して違わねェだろうよ｣

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