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【Aside】





拳が飛んできたり、

両サイドで火花を散らされたりしつつも辿り着いた食堂



食べ物の匂いを嗅いだ瞬間

すっ飛んで行った神威くんの背中を見送り、

万斉と近くにあった椅子に座る






『……ったく、最初はありがたいって思うたのに

アンタもアンタやったわ』





万斉「目の前で獲物を取られそうになって

黙っているわけも無いでござろう


それに主が無防備なのも悪い」





『獲物って言うな獲物って

はァ……、また子ちゃんが恋しい』





万斉「さっきまで一緒にいたでござろう

そのまま此処に来れなかったのか?」





『なんか部屋に忘れ物したとか何とか

道だけ教えて貰って歩いてたら神威くんに捕まった』







こんな事ならまた子ちゃんに着いていけば良かった

まぁいずれにせよこうなってた気はするが






万斉「今朝は晋助、夜はあの兎

…………ふ、大変だな」





『鼻で笑うな

アンタだってその面子の仲間になりかけてるんやからな』





万斉「ふむ、だが主の拒絶が弱いのも悪いと思うが


それに、昨晩晋助と何があったかは知らぬが

主から出る音が少し変わっている」





『……さァな


ま、面と向かってぶつけられて焦ったっつーか……

いい加減にせんとな、って思っただけや』





万斉「……そうか」







短く返事すると、その視線を

遠くで料理を集っている神威くんへと戻す







『ま、改めて気づいた所で、

そう簡単に根本は変わらんし変えられんわ


それでもほんの少し肩の荷が降りたのは違いないな』





万斉「……妬けるな、主にそう言わせる晋助に」





『そういう割には無表情やなアンタ


……ま、思えばアンタらにはずっと口説かれてんな

いつからそれがそんなになってるのかは置いといて』





万斉「拙者も晋助も、最初から本気だったがな


何にせよ主の肩の荷が降りたというのならば

まだ好機はあるな」





『いや、根本は変わらん言うたやろ』





万斉「変わらぬのなら変えるだけでござる

どんな手を使ってでも、な


きっと晋助もそのつもりだろう

諦めるなど以ての外だろうな」







そう言い、こちらを向く万斉

サングラス奥の瞳と視線が合う


なんだか擽ったくて直ぐに目を逸らした







『……ホント、物好きな連中やな』





万斉「それはなにも拙者達だけではない

今のお主ならば分かっているのではないか?」





『………はァ』

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岬影 - 明けましておめでとう御座います。。これからも頑張ってください。 (2023年1月1日 8時) (レス) @page28 id: c8b8308491 (このIDを非表示/違反報告)
か。(プロフ) - 村瀬さん» ありがとうございます〜!ゆっくり更新していきますので気長にお付き合いください〜 (2022年11月13日 16時) (レス) id: 15a41b8b93 (このIDを非表示/違反報告)
村瀬 - バラガキ篇…!更新頑張ってくださいね🤲 (2022年11月13日 12時) (レス) id: 518be6f384 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:か。 | 作成日時:2022年11月12日 23時

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