情報屋。-仇 [番外編]-【劇場版銀魂完結編】

419 侍の国 ページ49

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侍の国




僕らの国がそう呼ばれていたのは今は昔の話









かつて侍達が仰ぎ夢を馳せた青い空には

今は異郷の船が飛び交い





かつて侍達が肩で風を切り歩いていた街には

今は偉人がふんぞり返る






それが僕らの世界


それが僕ら街、……江戸である
















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「ほら、そこのおにーさん！！


うち寄ってかない？

丁度新しい子が入ったんだよ！」






『ごめんな、暇じゃないんよ〜』












「今はみたらしが出来たてだよ〜

是非食べていっておくれ〜」






『お、じゃあ4つ貰おかな』













「ッ万引きだァァァ！！

誰か其奴捕まえてくれェェェ！！」






『昼間っからお疲れやな、ほれ犯人』













「ッ今日も私を罵ってェェェェ！！」






『無理』



















『……ったく、今日も相変わらずやな

この街は』








笠を被り、黒い袴に身を包んでいる人物



何処からともなく飛んで来たくノ一をひらりと避け、


向かった先は










「はーーい！


って、Aさん！！

こんにちは！！」






『こんちは新八くん、遊びに来たで〜

ほれ、土産の団子』






新八｢コレ、最近人気の甘味屋の……！

すみません、ありがとうございます！｣












神楽｢ッA〜〜〜！！｣






銀時｢なんか甘い匂いすんな


お、Aじゃん

今日は何持ってきたわけ？｣






『お、神楽ちゃんに銀時』










三人が出迎える、万事屋銀ちゃん











『さ、皆で団子でも食べよか』







神楽「キャッホーーイ！！

早く来るアル、A！！」






新八｢ちょ、神楽ちゃん！

そんな引っ張っちゃダメでしょ！


あ、どうぞAさん！｣






銀時｢おら、早くあがれよA


団子が俺を呼んでる｣








『はいはい、

……んじゃ、お邪魔します、』










わいわいと騒がしい声が万事屋の中へと消えていく







そんな、ありふれた日常



取り戻した未来











『……んふ、


どこまでも続いていくやろうな』











万事屋が居る限り


歌舞伎町の奴ら(馬鹿ども)がいる限り




この日常は



















━━━━━━━━━━ 終

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