情報屋。-仇 [番外編]-【劇場版銀魂完結編】

417 ・ ページ47

【Aside】








『……ったく、

どこに行っても此奴らは此奴らやな


良くも悪くも変わらんまんまや』








猿飛ちゃんに一発ぶち込んでから、

はぁ、と肩を下ろす


でも、それで1度救われたんだから何も言えない









たま｢例え、どんな未来が待ち受けていようと

皆さんがいるなら何があっても大丈夫



それも私が見つけた大切なデータです



だから、私達にはもう、

タイムマシンなんていりませんねｯｯ！！｣








『えっ』






新八｢……ちょっと待って、｣






山崎｢っちょっとォ！！


それ無かったら俺達

どうやって元の時代に帰るのたまさん！？｣








たまちゃんが勢いよく投げ捨てたのは、

時間泥棒の頭部


ツッコミ二人が慌てて声を上げる



え、マジでどうすんの








沖田｢うるせぇぞ山崎


出番少なかったクセに

ここぞとばかりに入ってくんじゃねェ


出番少なかったクセに｣






山崎｢二回言うな！！

そういう問題じゃないでしょう！！？｣






沖田｢そういう問題だよ

ほら出番少なすぎてお前半透明になってるぞ｣






山崎｢な、何を……

って、ホントだナニコレェ！？｣







たま｢過去を改変したことで

タイムスリップの事実が無くなり、

今の私達は存在しないものになったのです



これでタイムマシン無しでも帰れます


省エネですよ省エネ｣










そういい残すと、一足先に消えてったたまちゃん


それに続けて山崎くん、

長谷川さんが叫びながら消えてった




……ナニコレ








土方｢クソ、態々こんな時代まで来たってのに……


せめて桂ァ！！

お前だけでも今のうちにしょっぴいてやる！！｣







桂｢はっはっは！！


残念だったな俺は一足先に行くぞ！

アディオスまた会おう！！…………あれ、｣








高笑いする桂くんを他所に、

無慈悲な手錠音が響いた








桂｢ッすいません！！


なんか途中で止まっちゃったんだけど！？

どうなってんですかコレェ！？｣






土方｢よーしてめぇは此処で繋がってろ


15年後、また此処に拾いにきてやるからよォ｣






桂｢ちょっと待って土方くん！

俺も連れてって！！｣








ふーっと煽り気味の土方さんだが、

今度は何かが突き刺さったような音が響いた








沖田｢っし、土方さんは此処で寝ててくだせェ

15年後、墓立てに来ますんで｣











そして纏めて消えてった3人


……仲良いな

418 ・→←416 ・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す