情報屋。-仇 [番外編]-【劇場版銀魂完結編】

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【Aside】







そう言って刀を振るうのは、

この時代に生きていた自分




今の自分に比べてほんの少し背が低く、

戦装束に身を包んでいる









『にしても、我ながら流石というか……


よう戸惑わずにおれんな

未来の自分目の前にして』







｢アンタも同じなら分かるやろ、

この目がありゃなんでも視えるしな


お得意の読唇術で何となく状況は把握してるわ｣







『ん、流石自分』







｢自分に褒められてもな……

んじゃ、用は済んだし、引き返すわ



アンタの記憶に無いって事は

元々自分はここにいる筈無いんやろ？



……それに、｣










｢おーーい！


何してんだAさん！｣










｢見た限り、この時代のアンタは

あんまり彼奴らに見せん方が良さそうやしな｣









ちらりと後ろを見遣り、

近藤さん達を一瞥する過去の自分


すぐに視線を戻すとスタスタと歩き始めた










『ま、バレるのは時間の問題やろうけどな』






｢ふーん……｣







『……でもな


あいつらのお陰で、

今(未来)のアンタは退屈せずに済んでるさ』









遠ざかっていく背中にぽつりとそう零せば、

一瞬動きを止め、此方を振り返る









｢……んふ、楽しみにしとくわ｣








そうして、

自分は笑みを1つ残し去っていった


















━━━━━━━



















沖田｢あ、Aさん

遅かったですねィ｣








あの後、銀時や土方さんの元へ向かえば

自分以外の全員が揃っていた



自分に気付いた総悟くんが

此方を振り向き、手を振ってくる










土方｢あ？

お前ェさっきまで誰かといなかったか？｣






『ん？

……あぁ、ちょっと、な』






土方｢？｣






銀時｢どうせそこら辺の天人に絡まれでもしたんだろ｣






新八｢え、大丈夫だったんですか？｣






『んは、そこら辺の雑魚にやられる程弱くは無いしな

心配してくれてありがとな』







猿飛｢ッAさァァァん！


やっと私の元へ戻ってきてくれたのね！！

やっぱり貴方に刃を向けるなんで出来ないものッッ！｣






月詠｢煩いぞ猿飛

おい神咲、次また同じような事をしたら……｣






『あーあー、わかっとる分かっとる

もう他の奴らにも耳にタコができるくらい言われたわ』










次から次へと絡んでくる

相変わらず騒がしいな此奴ら



猿飛ちゃんも抱きついてくんのやめろ

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