情報屋。-仇 [番外編]-【劇場版銀魂完結編】

412 万事屋 ページ42

【Aside】







背後には、久々に感じた彼奴らの気配

振り返る事無く耳を傾ける








沖田｢ザキの言う通りでさァ


あんな連中よりこの時代には

生唾モンの大物志士がゴロゴロしてるってのに｣






近藤｢心配するな

全部終わったら全員纏めてしょっぴくさ｣






土方｢じゃなきゃ

わざわざこいつの為にこんな時代まで来ねェ



……だろ、白夜叉殿？｣








真選組三人の、

何処か愉しげな声が聞こえてくる








銀時｢……やれやれ、

時空越えてまでお役所仕事とはな



……上等だよ


全部終わってまた未来が終わって

それでもこの腐れ縁忘れてなけりゃ


お縄でもなんでも頂戴してやらァ｣






沖田｢忘れねェさ、忘れたくともな｣






近藤｢あぁ、

例え地獄の果てだろうと時空の果てだろうと……｣










迫り来る、蠱毒の使い手









｢｢｢必ずてめぇらを探し出してやらァァァ！｣｣｣









真選組三人の言葉に、口角を上げてから

一足先に駆け出した




今の彼奴らに、

自分からの言葉はいらな ｢おいおい｣









『！』






｢ついこの間まで憎たらしい口聞いてたってのに……

今日に限ってだんまりかァ？｣








隣から思考を遮られた



驚いて視線を其方へ向ければ、

いつの間にか隣へと並び、天人を薙ぎ倒す銀時が








『……いや？

アンタらの無茶振りにはもう懲り懲りって思ってなァ！』






銀時｢そーかいッ！

俺ももう大魔王とやらに転生すんのは御免被るぜ！｣








互いに、

互いの背後に迫っていた白装束を斬り捨てる








『はっ、自分(・・)ももう目の前で誰かが死ぬのも

誰かに殺されんのも御免被るわ』






銀時｢けっ、何奴も此奴も蘇ったと思ったら

減らず口まで復活させやがって……｣








少し嫌味ったらしく言ってやれば、

変わらぬ悪態をつく銀時



安いもんやろ、

自分は１回此奴に殺されてるんやから










神楽｢A〜〜〜ッ！！｣






『うわッ！？』








銀時と張り合うように敵を斬り進んでいると、

今度は背後から腰へと信じられないくらいの衝撃がくる



これ折れてるんちゃう？？








神楽｢ッ次またあんな事言ったら

その口引っぱたいてゲロって貰うようにするからナ！｣







『ちょ、苦し、』







新八｢ちょ、神楽ちゃん！


それだとホントにゲロっちゃうその人！！｣

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