情報屋。-仇 [番外編]-【劇場版銀魂完結編】

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【Noside】






寂しそうにそう零したお妙の胸倉を、

猿飛が掴みあげた







月詠｢猿飛ッ！？｣






猿飛｢何寝惚けた事言ってんのよ……


アンタがこんなにトコで死ぬタマか！！

立てよアバズレ！！｣






月詠｢やめろ猿飛！｣








涙を流しながら胸倉を揺さぶる猿飛と、

それを制止する月詠



当のお妙は、その目に光を宿していない








猿飛｢私が何で5年も変わらないでいたか分かる？



それはあの人が帰って来るって信じてるからよ……



あの人が戻ってきた時に、

何年経ってようが

昔と変わらない姿で迎えてあげたいからよ！｣






お妙｢……｣






猿飛｢なのにアンタは死ぬっていうの……！？


あの人を置いて、私達を置いて、

勝手に死ぬっていうの！？



そんなの、……許さない、｣







ベッドのシーツに大粒の雫が落ち、染みが出来る



溢れ出る涙など気にせず、

お妙へ真っ直ぐ言葉を投げ続ける猿飛








猿飛｢私と銀さんのウェディング見るまで、

Aさんとまた女子会やるまで……！



勝手に死んだりしたら許さないんだから……！！




ほら！かかってきなさいよ！！


アンタがこんだけ言われて黙ってる女！？｣







九兵｢……ッ｣






月詠｢………、｣






猿飛｢……ッなんとか言いなさいよ……ッ！！｣








お妙の傍に寄り添っていた九兵衛も、


猿飛を止めようとしていた月詠も、




そして、






新八｢…………、……ッ、｣







病室の外で静かに座っていた新八も、



猿飛の叫びに涙を流していた








新八｢…………？｣







悲痛な叫びが静かな病院に谺響する中、

小さく足音が響いた





その足音は、

真っ直ぐと叫び声のする方へと向かっていく














｢ギャーギャーギャーギャー喧しいんだよ


発〇期ですかコノヤロー｣








猿飛の叫びを遮る、

何処か聞き覚えのある言葉






その言葉に、

病室にいた4人が目を見開いた








銀時｢よォ、久しぶり


アバズレ共ォ｣








……尚、銀時の姿は、

はなく装置のせいで全くの別人に見えている










銀時｢どうした？

ポカーンとした顔して…………、あ｣






九兵｢誰だお前！！！｣






猿飛｢てめぇどんなタイミングで

なんつー真似してんだコスプレ野郎！！｣






月詠｢おい、


簀巻きにして川に捨ててくるぞ！｣









案の定、

フルボッコにされた銀時

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