情報屋。-仇 [番外編]-【劇場版銀魂完結編】

373 出会い ページ2

＊少し飛びます







【Noside】









銀時｢未来を変えるって一体どうすりゃいいんだ！？



つーかお前が壊れたら

俺はどうやって帰ればいいんだ！！




おい、ポンコツ！！！｣








江戸の大通りで首の無いカラクリを揺さぶり叫ぶ男





時間泥棒、基タイムマシンによって

5年後の世界にいきなり放り出された、坂田銀時





その目に焼き付くのは、

5年前の面影など何も残っていない、

地獄かとも錯覚する程荒廃した江戸の姿だった






時間泥棒曰く、

自身はある人物の手によって作られた代物


荒廃した江戸、壊れていく世界を変えるべく

銀時をその世界へ連れ出した、という







だが、そんな時間泥棒が今にも壊れそうなのだ








泥棒｢これを……額に｣





銀時｢？｣






泥棒｢アナタは本来存在してはいけない異物


このハナク、……装置を付けておけば

アナタと認識される事はありません

別人に見えます｣







額に付けられる、小さな黒い装置







銀時｢今鼻くそって言わなかった？

鼻くそって言ったよね？？｣






泥棒｢呉々も自分の素性を知られてはいけませんよ


……まずは、源外様をお探し下さい

きっと力になってくれますよ｣






銀時｢おい待て！

俺をこんな時代に一人置いてくつもりか！？｣






泥棒｢銀時様、アナタはひとりじゃありませんよ



確かに世界は変わり果ててしまったけれども

どんなに世界が……時代が変わろうと

変わらぬ物も……ある




きっと、……その手に…………｣






銀時｢……おい？……ッおい！！

しっかりしろ！！｣







バチバチと電流が走ると共に、脱力するカラクリ


……完全に停止した様子








銀時｢(……さ、最悪だァァァァァ！！


どうすんだコレェ……！！)｣









ぽつんとひとり、


時間泥棒を抱えたまま大通りに座り込む銀時






そこへ、銀時を囲むように大型の二輪が走り回り、

マスクをした暴走族が大勢やってくる








｢おいおいにーちゃん〜？？



道の真ん中で何やってんのォ？

お陰で俺の自慢の馬に傷がついちまったよォ……



修理費として有り金全部置いてってくれるゥ！？｣






銀時｢(ッ別のアニメに表現してんだけどォ！？

北斗の銀みたいになっちゃってんだけどォォ！？)｣

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