検索窓
今日:8 hit、昨日:105 hit、合計:369,467 hit

18・ ページ19

【Aside】





旦那を冷たい目で見ていると、

沖田くんの懐の無線から





「総悟ォォォォォ!

てめぇ何処ほっつき歩いてやがる!!!」





と土方さんらしき声が聞こえてきた





沖田「チッ……俺ァもう行きやす

あ、Aさん、これあげやす」






そう言いながらヨーヨーを1つ渡してくる

青紫色に花がちりばめられていて可愛いらしい






『お、綺麗なヨーヨーや

懐かしいなぁ、おおきに』




沖田「いえ、じゃまた」






手をヒラヒラと振りながら去っていく沖田くん


ヨーヨーなんてこの歳で買ったりしないから

懐かしさを感じつつどこか新鮮だ



楽しいなこれ、無心でやれる






『じゃ、旦那

自分も他の屋台回りたいんでな』




銀時「おー、わたあめありがとな〜」






指についた砂糖を舐めている旦那と別れて

再び屋台の並ぶ道を歩く















片手にビール、もう片方にチョコバナナといか焼き

それから焼き鳥を持って歩く





『ん〜、こんくらいでええかな』





しばらく食べ歩いて大分満腹になってきた

お祭りも終盤だ






『……もうそろそろやな』





そう呟いた瞬間

遠くから爆発音と共に悲鳴が聞こえてくる





『おぉ、始まってもうた、……汚ぇ花火だ


帰るかぁ〜

このテロに関してのお仕事ももうないしなぁ』






大慌てで逃げていく人混みに流されながら

独り言を垂れ流す


この人の流れに身を任せていれば

祭りの会場から出れるだろう







「カラクリが暴れ始めたぞぉ!!」



「こっちに来る!!」



「助けてぇ!!」



「おかぁさぁぁん!!」







人々の叫び声の中から子供の泣き声が聞こえてきた



……子供が死んでしまうのは好きではない

胸糞悪い




人混みから抜ける為、飛躍し

数人の頭を踏みながら子供の泣き声の方に進む





『ま、夢主が巻き込まれるんは夢小説の定めやなぁ』





飛躍した勢いでカラクリに蹴りを入れる





『(硬いな……流石に鉄の巨体を1発は無理や)』





短刀を懐から取り出し

カラクリの繋ぎ目、弱い部分を切っていく


2、3体のカラクリを一瞬で仕留め

座り込んでいる子供を立たせる






『大丈夫やんな?

お母さん何処?』





優しく声を掛けながら辺りを見渡せば、






「ゆうた!!」



「おかぁさぁ ん!!」





『ん、大丈夫みたいやな


ほら、早く帰り?

ゆうたくん、お母さんから離れたらあかんで?』





お礼を去っていく親子を見送る

19・→←17・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (144 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
500人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 逆ハー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:か。 | 作成日時:2022年2月6日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。