88 ビーツの黙示録――12 ページ41
「愚か者め！！今までワレらが英雄の血族として称えられていたのに……。愚かな血統がそれを虚偽のものだと外へ言いふらし……キサマらがムゲンダイナからガラルを救い……そこの娘が本など書いたせいで！
真の歴史はポケモンだと！突然歴史が覆った！ ではワレらはなんなのだ？ ご先祖さまがウソつきだと？」
彼らの心からの声を聞いてしまえば、確かにそれで不満を抱くのは分かる。自分たちにとってはずっと常識だったものが崩れていくのはとても怖い。だからといって他者を傷つけていいという理由には繋がらない。実際に人の被害は出ていないものの、ポケモンたちへの負荷は大きかったはずだ。
本当に思いやれる王族なら、ポケモンを必要以上に傷つけずに解決する道を模索する。
「やっぱりあんたたち……ガラルの王族だったのね」
「そのとおり！ 今までも、そしてこれからもね……。
ホラ、そこのお嬢さん。何他人ズラしているんです。あなたにも関係のあることでしょう」
ソッドの指は私を指していた。
「ハァ？ な、何言ってるの？ 何度も言うけど、私あなたと会ったの今日が初めて」
「あなたも大概ですね！ 顔を合わせた回数や記憶なぞここでは関係ないのですよ！」
息をする暇もなくソッドは畳み掛ける。
「無知なのもいいところです。元はと言えば扇動者はあなたの二親なのでしょう？」
ふたおや……？ 言ってしまえば私に両親の記憶は無いに等しい。
「し、知らない。私、両親のことなんて知らないよ」
「あなたが先刻知りたいと望んだことでしょう？ つまりのところあなたはワレらと同様……。ガラル英雄の血統なのですよ」
こちら側に来なさい、とされるがままにソッドに手を引かれる。
私が、王族？ そんなのありえない。だったら私はどうして家族を知らないの？
気づかないようにしていた。私たちは本当の関係ではない。やはりどこか違う。でも私は――
「ネリネッ！ おまえの過去はオレは知らねぇ。でも今はオレたちがいるだろ？ そんな訳のわからんヤツらに着いていくのかよ！」
「過去にはぼくがいますよ。ぼくはネリネ、きみが正しい結末を選べることを知っていますから」
確かな繋がりは無いとしても虚偽の繋がりを信じたい。薄っぺらい血族よりもきずなが示す力を求めるんだから。
To be continued……
【番外編】テンサイのかくし事�、�←87 ビーツの黙示録――11
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伊万里(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ないですが知らないアニメですね。 (2021年4月5日 0時) (
レス) id: 8155f27608 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - トランスフォーマープライムは知ってます？ (2021年4月3日 21時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
伊万里(プロフ) - 星猫さん» REBORN、天デ部、アニポケ、ヘタリア、ジョジョ、SideM、ドクストとか色々あります。今パッと思いつくのでこれくらいですが多分もう少しありますね。 (2021年3月27日 21時) (レス) id: 8155f27608 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 伊万里さん» 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月27日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
銀狼＆銀狐(プロフ) - 伊万里さん» ポケマスのI.D.です！ 1210-0027-9994-1592です！！このI.D.をポケマスで友達検索のところでうってくれれば友達なれます！！ (2020年7月15日 18時) (レス) id: d5e2916806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊万里 | 作成日時：2020年3月6日 9時
