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今日は何を食べたいかなどを聞かなかったMondoと手を繋ぎながら歩く。
ちなみに私から繋いだんじゃない、Mondoから仕掛けてきたのだ。
本日のMondoは嫌に積極的で少々おかしい。
「ねぇ、どこ行くの？」
「ないしょ」
「また？」
ふと周りを見渡せば、来たことのない通りを歩いていることとたくさんの人で混雑していることに気付いた。
初めての場所に対する不安も当然あるけど、それよりもMondoが心配だ。
人混み好きじゃなさそうなのにこんな所に来ちゃって大丈夫なのかな？
そんなことを考えていたらMondoは右に曲がり、人通りの少ない路地へ進んでいった。
この先に行くの？ 危ないんじゃない？
足が止まった。
知らない国の詳しくない土地で路地を歩くなんて怖すぎる。
Mondoがいると分かっていても。
むしろMondoがいるから怖いのかもしれない。
だって、前に変なことされそうになったし。
繋いでいた手がするりと離れる。
後ろを振り向いたMondoは不思議そうに眉根を寄せて、
「何してるの、来いよ」
と言った。
加えて手を差し伸べている。
それから私は数秒、何もせず突っ立って少し渋ってから「うん」と頷いた。
警戒心剥き出しなのを見たMondoは近付いた私に「嫌な感じのことはしない」と言い、そして手を下ろした。
「違うの。こういう所に来たことないから怖いだけ」
ここまで気を遣ってくれているのに「だってMondo変なことするでしょ」なんて口が裂けても言えない。
その言葉に安堵したらしいMondoは肩を下げ、「じゃあいいだろ？」と手を繋いできた。
ぐいぐい来るMondoもいいけど、ちょっと照れくさいな……。
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Ayaka(プロフ) - 初めまして。とても素敵な作品をありがとうございます。構成や感情表現が綺麗で、読んでいく度に惹き込まれます。先の展開が凄く気になって楽しみです！お身体に無理をされず、しりお様のペースで書いて頂ければと思います。これからも応援しています！ (2022年3月22日 19時) (
レス) id: 11c194713d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しりお | 作成日時：2022年3月10日 19時
