はじまりは突然side:光2 ページ6
近くのお気に入りのカフェに案内する、この店は半個室の席になっていて二人で話していても余り目立つことはないだろう、ご飯もなかなかに美味しい特にオムライスは絶品だ。
出来たてのオムライスを美味しそうに食べるAを見て、食欲はあるのだと少し安心する。
話を聞くと会社でいろいろあったようだ、ぽつりぽつりと心配させないように笑みを浮かべるAは今にも泣きそうに思えた。
Aには黙っていたが高校ぐらいからAに恋愛感情を抱くようになっていた、Aは頭もよく高校に入ってから進学に向けての勉強を邪魔してはいけないと思い気持ちを押し殺した。
Aが大学に入りたての頃は一緒にご飯に行くこともあった。あまり耳に入れないようにしていたが、大学では彼氏もいたようだ。
自分自身人並みに恋愛はしていたし、当時の彼女のことを本気で愛していなかったというわけではない、しかしAのことは頭の片隅で気になっていた。
俺の家に引っ越そうかなと冗談を言うAをみて、いよいよ放っておけなくなってしまう、元々人に頼ろうとはしない子だ本当に参っているのだろう。
Aのことだ、急いで次の転職先を探さないといけないと切羽詰まってもいるのだろう、こんな弱っている子に無理はさせたくない。
俺はもっともらしい理由を並べ立てて、Aをうちに引っ越させることにした。
いつもなら慌てて断るだろうAはすんなりと承諾してくれた、帰ったら倉庫と化している部屋の掃除をしようと思ったのだった。
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シリカ(プロフ) - きゃんさん» ありがとうございます…!遅筆ですがしっかり完結させたいと思っております…!今後もがんばります! (2019年8月25日 20時) (レス) id: 715e177fed (このIDを非表示/違反報告)
きゃん(プロフ) - 更新待っていました!お忙しいとは思いますが、頑張ってください!楽しみにしています。 (2019年8月25日 5時) (レス) id: 68aae87022 (このIDを非表示/違反報告)
シリカ(プロフ) - もなさん» そう言っていただけてとっても嬉しいです!これからもがんばります…! (2019年7月9日 20時) (レス) id: 715e177fed (このIDを非表示/違反報告)
もな - シリカさんの文章 とても読みやすくて面白くて大好きです……!ゆっくりと更新を楽しみにしております (2019年7月9日 2時) (レス) id: 23768f9cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シリカ | 作成日時:2019年6月21日 15時