はじまりは突然2 ページ4
自分が言い出しっぺなのはそうだが、真剣な顔で言われて面食らってしまう。
光とは母親が友人同士だったこともあってか、幼い頃から交流があるときにはお互いの家でお泊り会をしたこともある。
といっても二歳年上の光とは高校に入ってからなんとなく疎遠になっていった、思春期ということもあり、男女が一緒にいると何かと噂になるし男女それぞれで別のグループが成立していた。
メールのやり取りは何度が続けていたが、ラインが普及し、光自身が有名になるになるにつれて連絡を取るのは迷惑をかける行動のように思えて控えていた。
「い、いや、光仕事忙しいでしょ?迷惑だよ」
「いや、でも俺日中ミーティングでいないときも多いし、猫飼ってるからいてくれると安心だしwin-winかなーって部屋も開いてるし」
光はそうやって真剣な顔で答える、確かに打ち合わせも多く部屋を空けることが多い光にとって猫の世話をしてくれる人がいるのは心強いだろう、私自身まるおともふこにあってみたい気持ちもあった。
「じゃあ…お願いしてもいいかな?」
実際引越し先が決まっているのは安心だし、しばらく滞在して安くていい物件が決まったら引っ越すという手もある。
何より仕事で疲弊していたところに幼馴染の光に優しくされてすがってしまいたい気持ちに駆られたのだ。
「うん!じゃあ決まりな!!」
光はニコニコと食後のカフェオレを流し込みながら答え、お互いにラインを交換してその日は解散した。
「Aって俺のライン知らなかったっけ?」
「いやー友達かも一覧にはいたけどなんか、有名人を追加するのは申し訳なくて…」
「なんだそりゃ」
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シリカ(プロフ) - きゃんさん» ありがとうございます…!遅筆ですがしっかり完結させたいと思っております…!今後もがんばります! (2019年8月25日 20時) (レス) id: 715e177fed (このIDを非表示/違反報告)
きゃん(プロフ) - 更新待っていました!お忙しいとは思いますが、頑張ってください!楽しみにしています。 (2019年8月25日 5時) (レス) id: 68aae87022 (このIDを非表示/違反報告)
シリカ(プロフ) - もなさん» そう言っていただけてとっても嬉しいです!これからもがんばります…! (2019年7月9日 20時) (レス) id: 715e177fed (このIDを非表示/違反報告)
もな - シリカさんの文章 とても読みやすくて面白くて大好きです……!ゆっくりと更新を楽しみにしております (2019年7月9日 2時) (レス) id: 23768f9cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シリカ | 作成日時:2019年6月21日 15時