一緒に生活[HIKAKIN]

撮影見学 ページ27

「失礼しました」

そういって私はとある会社の会議室を後にした。
転職エージェントと面接を何回か重ね、数社選んだ中の一つ前職と同じ業種の会社の面接日だった。
光には直接話してなかったが、いやそもそも光が多忙な事もあってなかなか会話する時間がつかめなかったというのが正解だが。
カレンダーアプリには予定を入れてたから知っているだろう。

「昼食は家で食べようかな」

午前中の面接だったからお昼前だ、スーパーでなにか材料を買ってから帰ろう。
しかし、都心に住まいがあるのは便利だ今日の面接会場への移動も比較的楽だった、お金を持っている人はこうやって時間を短縮するのだろう。
スーパーにいくとついつい買いすぎてしまう、そうだたまにはお菓子づくりでもするか。
光の家にはハイテクな家電がたくさんあるのになかなか使う頻度が少ないようだった、お菓子作りはストレス発散になるしたまにはチャレンジしてみよう。
そう思い、薄力粉やバターその他基本的な食材を購入した。

「そうだ！お菓子を作るなら型もないとね」

そう思いたち、スーパーを出た後１００均でタルト型やパウンド型などいろいろ購入した、安いからと言っていろいろ詰め込んでしまった。

「重い…」

毎度買いすぎてしまうのはどうにかしたい、そう思いながら帰路についた。

「ただいまー」

重い荷物を早く置きたくてリビングの扉を開けると、光と見慣れない女性の姿があった。

撮影見学２→←帰宅side:光２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す