38. ただいま探偵社 ページ2
「……太宰さん」
太「ん？」
「……いえ、何でもないです…」
………
芥"元マフィアの太宰さん"
あの言葉が頭から離れない。
太宰さんがマフィアだなんて信じられるはずがなかった。
いつも鬱陶しいくらいに…あ、いや実際鬱陶しいんだけど←
でも…マフィア…で…
太「雪姫ちゃん」
「ひゃい！！」
太「えっどうしたのそんな可愛い声出して」←
「あ、…え？」
太「いや、ボーッとしてたから何かあったのかと思って」←←
いや貴方の事だけどね？？？？
太「あ、やっぱりナオミちゃんも負ぶろうか？」
「あ、いえそれは大丈夫です」
太「そう？」
……まあ聞くのは今じゃなくても…いいか…
「あの、聞いていたならもう少し早く助けに来てくれても良かったんじゃないですか？」
太「ｷﾞｸｯ」
「まだ懲りてなかったんですか」
太「あ、いやぁ…その…今回の事に関して言えば…ほら！敦くんの初仕事だったし！？」
「いやもう本当にバカ」
太「で、でもそれ言ったら雪姫ちゃんが私の異能力使えば解決だったんじゃない！？」
「あっ…………本当だ」←
……あ
「あの、太宰さん」
太「ん？」
「私さっき"雪の陰"使おうとしたら何か声が聞こえたんですけど」
太「………何て？」
「なんか…"本当にいいの？敵に異能がバレたら大変なことになっちゃうかもよ？皆にも迷惑かけちゃうんじゃない？なら使わない方がいいよ"って」
太「………」
あ、れ…なんで私こんな鮮明に覚えてるんだろ
「…太宰さん？」
太「……！あ、ぁ気にしなくていいんじゃない？幻聴かもしれないし…」
「そう…ですよね」
「あっ」
太「何？」
「あの、その声が聞こえた後にうるさいって言ったら芥川って人の動きが一瞬止まったんですけどそれって何か＿＿」
太「気のせい、じゃない？」
その、言葉が嫌に冷たかった＿＿
突き放された感じがして…もう何も聞くなって
壁を作られた感じがして…
体が急に冷えた感覚だった。
「ぅ…」
太「雪姫ちゃん？」
「ｹﾞﾎｯ…………ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ……ｺﾞﾎｯ…」
太「雪姫、ちゃん！？大丈夫！？」
「ｹﾞﾎｯｹﾎｯ………ぁ、大丈夫、です…なんかいきなりむせて…」
太「あっ……雪姫ちゃんちょっと布取るね」
「まぶしっ」
太「…やっぱり＿＿＿目の色戻ってる」
「嘘……」
太「良かった……」
そう言って太宰さんは頭を撫でてくれた
二人背負ってどうやってるのかは知らないけど←
それでも急に冷えた体は戻らなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひとしずく(プロフ) - はらさん» すみません！外し忘れてました。ご指摘ありがとうございます！ (2018年6月20日 20時) (
レス) id: dba4599d29 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい違反行為です。ルールをちゃんと理解の上作品を作って下さい (2018年6月20日 20時) (レス) id: a15788f786 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひとしずく | 作成日時：2018年6月20日 20時
