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「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
『!!』
花垣くんの手に刺さるナイフ。
キヨマサ……、コイツどんだけ卑怯なんだ……!!!
煽る周りもだ。こういう、何もしてないのに威張る奴が一番嫌いだ。
でも…。
「うらああぁ!!!」
キヨマサにタックルを仕掛ける花垣くん。
「タケミチ君!!」
「っ痛ぇ!!」
「噛みつきやがった!!」
「離せゴラァァ!!」
「あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
花垣くんは体勢を変え、キヨマサにヘッドロックした。
『イケる、__花垣くん!!』
「マイキー君になれなくったっていいっ!!」
「オレはッッ、花垣武道だ!!!」
声高にそう宣言する花垣くん。涙を流すヒナタちゃん。
今の花垣くんは、最高にヒーローだった。
「離せゴラァァ!!」
「タケミっち!!絶対離すな!!!」
『そのまま、絞め落とせる!!!』
「うおおお!!!」
「あが」
崩れ落ちる花垣くんとキヨマサ。
彼は、リベンジに成功した。
安心、したいがそうはいかないらしい。
「気ィ済んだ?いい冥土の土産ができたじゃん!」
「…ヒナ、エマちゃんとAちゃん連れて病院まで行って」
「タケミチ君」
『ヒーロー、置いて逃げるわけには、いかんでしょう…』
「Aちゃん!?」
『こんなんで死ぬわけ、ないじゃん。私、花垣くんより強い自信あるよ?』
「ぐぅっ、否定は出来ない、けどさぁ…!」
『ね、良いですよね、ドラケンくん』
「…死んだらマイキーもオレも許さねぇ。オマエが手出す前に全員沈めてやる」
『ふふ、ドラケンくんも、結構ヤバイケガ、ですけどねぇ…。てことで、逃げて、エマちゃん、ヒナタちゃん!』
「〜っ、絶対!!生きて帰ってきて!!」
『…任せて!!』
エマちゃんとヒナタちゃんが去る。今、私が着いていけば2人が逃げる足手まといになっちゃう。
結構、ヤバイ。思った以上に血を失ってて、それにこの土砂降り…。
それなのに、寧ろ頭は冴えている。それがたとえ一時の…、脳内麻薬とかでどうにか出来てる類だとしても。
「Aちゃん、すっごい笑顔だね…、もう結構フラフラ、なのにさ」
『…なんか、よくわかんないけど、謎の自信』
「指一本で倒れそうだなタケミっち」
「ハハ、ドラケン君こそ」
敵の方を向く。
「やっちまえぇ!!!」
「「『だああぁ!!!』」」
ぶっ潰してやる。
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沙耶(プロフ) - とっても面白いです!他の作品も読んでいて楽しいです。出来ればこちら更新してくださると嬉しいです。未来のことも気になりますし! (2022年9月25日 22時) (レス) @page31 id: 5943b8e857 (このIDを非表示/違反報告)
Rii - 本当に面白い・・・。続きを更新してくださるとすごく嬉しいです・・・! (2022年9月17日 13時) (レス) @page31 id: 6d42949a76 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます。drem要素はナシですがkkak要素は少しだけ入れようと思ってます;; (2021年12月5日 21時) (レス) id: 360fc9d44a (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 素敵です!一つ質問ですがこれって、ドラエマやココ赤はありですか? (2021年12月5日 19時) (レス) @page28 id: 84912e6348 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - ttakedasaki0906さん» コメントありがとうございます!頑張ります( ; _ ; ) (2021年12月3日 22時) (レス) id: 1410bbb1e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆー。 | 作成日時:2021年11月15日 18時