巻き込まれ系少女は不良から逃げたい２【東リべ】

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「…バハッ、もっと良いアダ名あるだろ♡」

『初対面の人間にノーモーションで襲ってきたヒトにはこれで十分です！』

「おもしれぇなぁ、オマエ♡完璧油断しきってると思ってやったのに…、アレ対応出来る人間そうは居ねえよ？」

『殺気ヤバすぎるんだから嫌でも気付きますよ！！』





そう言うと笑う金髪前髪さん。なんなんだこの人。初対面で何もしてないのに殴ってきてそれで普通に絡んでくるとか、イカれてるんじゃ……？？


普通にそこら辺の不良とか殴って笑ってそうだもん。血祭り(婉曲表現)とかしてそう。





「オマエ、よく見たら顔もカワイーのな♡」

『……お世辞はいーです』

「お世辞じゃなくてマジ。なぁ、名前教えろよ」

『はぁ？なんで教えなくちゃいけないんですか』

「…やるか？」

『いーですよ、私負ける気しませんもん』





キッ、と睨む。それすらも楽しんでいるような金髪前髪さんに少しイラッとするけど、私からは仕掛けない。あくまで向こうが仕掛けてきたら。





「バハッ、ジョーダンだよ。オレは半間…、半間修二。ホラ、名乗ったんだからオマエも名乗れよ♡」

『…御坂、Aデス』

「メルチャン、かぁ〜♡ま、そう警戒すんなよ」





アレで警戒しない人間がいるか！！とツッコみそうになるのを抑える。





「オマエ、今迷子なんだろ？」

『そっ、そうです、けど……』





なんか、ヤな予感。





「オレが案内してやるよ♡」

『お断りします！！！』

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