巻き込まれ系少女は不良から逃げたい２【東リべ】

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『……迷った』





万次郎くんとドラケンくんの喧嘩が終わり、久々に1人でお出かけしようと決めて、御坂A、齢14。迷子になりました。


なんだろう。まさか思わないじゃん。中学生にしてまさか迷子になるなんて思わないじゃん。


渋谷である事は確かなんだろうけど如何せん普段の行動範囲が狭すぎるので新しくお店とか開拓できたらいいな！とか思ってフラフラしてたら見事に迷子。


泣きたい。こんなの知り合いにバレたら屈辱的すぎる。


そして、皆さん覚えているだろうか、私の体質。





「ようネーチャン、迷子か？」

「俺達が案内したげよーか？あ、お礼はネーチャンで！」





そう、圧倒的巻き込まれ体質。最近無いな、と思っていたらやっぱり来ました。


いかにも〜な、チンピラ2人。


最近万次郎くん達と居た弊害か、思考が戦闘民族寄りになってきてる。


今もコイツらくらいならワンパン出来るな…とか考えてるくらいだもん。全然1人で対処できるレベル。


それに、今私は迷子になってて最高にストレスが溜まってた。






『はぁ…めんどくさ』

「あ？なんだって？」

『アンタらが面倒臭いって言ってんですよ。女子中学生に体求めて、大の大人2人で。……クソダサいですね』

「やんのかこのクソアマ！！」

『＿＿遅い！』

「あがっ！！」

「やりやがったなコノヤロウ！！」

『得物出してくるとか………、余計ダサいです、よ！！』





なんとナイフまで出してきたチンピラ。直ぐさまナイフを持った手を蹴りあげて、そのまま回し蹴りを食らわせる。


多分少し昏倒してるだけ。すぐ起きるだろう。





『終わっ＿＿＿、ッ！！』





突然襲ってきた横殴りのパンチを腕で受け止める。





「お、今の止めるかァ。バケモンだな♡」

『…初対面の人間に向かってソレはないんじゃないんですか？＿＿金髪前髪さん』





そう言うと、その金髪前髪さんは私の方をみてニィ、と笑った。

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