【ヒプマイ】ギャンブラーの姉です、はい【シブヤ】

Slot5 ページ6

貴)そう言えば最近どうよ
妹ちゃん


左)んぁ？ああ、まあ元気にやってんだろ


貴)何か適当だな


左)一緒に暮らしてねぇし


貴)え？今いくつよ？


左)21


貴)そんなに？まだ高校生のイメージが強いわ


左)そういや、アンタと知り合ったのアイツがまだ17の時だもんな


貴)もう4年前かー








とこんな感じで何となく振り返り何となく懐かしく思いあっていた二人


しかしここで左馬刻もAに疑問を投げかけた




左)つーか、アンタも随分見た目が変わったじゃねぇか


貴)最後に会ってから2年も経ってんだ
当たり前でしょ


左)前はもっとやさぐれたのによ


貴)別にやさぐれてねぇわ
制服警官じゃなくなったのよ
多分それで顔つきとか変わったんじゃない？
髪色も変えたし




そう二年前まで弟と同じ髪色だった

しかし警視監になってからは平凡なダークブラウンに変えた




左)悪趣味な色だなオイ
元に戻せ


貴)やだよ
何指図してんだ


左)それに
アンタ二年前までタバコ吸ってただろーが


貴).....ヤニ臭いからやめたのよ


左)あー？女々しいこと言ってやがんだ


貴)いや女々しいも何も女だし


左)あ、それか好きな男でもいたのか？
なんつってな





左馬刻がふざけながら言った言葉に少し瞼が動いた


図星だからだ


今となっては顔も思い出したくない元婚約者の為にタバコをやめた



しかしタバコをやめて完全に禁煙に成功したかと思えば

タバコをやめるキッカケとなった人物に裏切られる始末



荒れに荒れ結局タバコに縋る喫煙者に戻ろうとした時には既に体はヤニと煙を受け入れず



喘息持ちになってしまっていた


今までならライターを入れていた内ポケットには吸入器が常に入っている


どうしてこうなった



理由はわかってる


ストレスだ



耳鼻科では原因は分からず取り敢えず吸入器と薬を出され喘息と診断された



そして念のためにと両親に勧められた精神科で原因が分かった




ストレスだった



唯一"タバコ"と言う逃げ道も塞がれ

ほぼ毎日裏切られた事を思い出し夜中に発作を起こす

そして眠れず寝不足


しかし自分は警視監の仕事をしなくてはならない


昼は眠れない


夜は？


夜も眠れない


眠りたい眠りたいと更にストレスが増していく


落ち着いたのはやっと最近の事だ



今までの経緯を走馬灯のように思い出していると

左馬刻が声をかけた


左)おいマジで男関係か？


その言葉でハッとした




貴)な訳あるかい
馬鹿じゃないの

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