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とりあえず、向かう方向も決まっていないから。
という理由でパピルスが去って行った方へ向かった俺達。


「そしたらさ、アンダインがさ…」

そんなに遠くに行っていなかったのか、あっさりと追い付いたようだ。
少し先の道の真ん中で、何やらサンズと話し込んでいるのが見えた。

……アイツ、いつの間に俺達を追い越したんだ?
そう思っていると、不意にパピルスが此方に振り向いた。


「……、⁈」

何故かグルグル回転し始めるパピルス。
え、なにしてるんだ?サンズまで回ってるし…


「兄ちゃん!あ、あ、あ、あ…あれって…!ひょっとして、人間⁈なんか、すっごく見覚えあるよ!」

わなわなと震えながら此方を指差すパピルス。


いや、見覚えあるって…さっき俺と話したよな?


「んー…確かに見覚えがあるな…だって、アレは岩だから」

おい、コラ?
岩って無理あり過ぎだろ喧嘩売ってんのか??


「なんだ、そっか!」

そしてお前は納得すんな。


『なんだこれ…』

思わず、そう呟かずにいられなかった。
隣にいるフリスクも首を傾げ続けている。


「見ろよ、岩の前になんか立ってるぜ」

やはり態とだったのだろう、ニヤニヤとしたサンズがそう言った。
後で覚えとけよ?お前…

パピルスはサンズの言葉に、もう一度此方を見て…サンズを見て…また此方を見て…


「…ぇええええええッ!」

漫画みたいに、目を見開いた。


「あ…あれって……人間?」

「うん」

漸く俺達(というかフリスク)を認識したのだろう。
小声でサンズに問うパピルス。

あっさりと返ってきた肯定の言葉に、少し固まって…


「信じらんない!兄ちゃん!オレ様はついにやったぞ!」

アンダインに褒められる…!
興奮気味に、声を上げた。

……やっぱり、駄目っぽいな。
その様子を見て、俺はそっとフリスクの前に出た。

さっき見逃してくれたアイツには悪いが…もし、向かってくるというのなら…




容赦はしねぇ。





「オホン…おい人間!ここは通さんぞッ!偉大なるパピルス様が、阻止してやるからなッ!」

ビシッとポーズを決めて、パピルスがフリスクに指を向ける。


「貴様を捕らえて!都に連れて行って!そして…そしてッ!……後は知らないけど」

『……いや、知らないのかよ…』

「…ニェッ⁈貴様は、さっきのオナカマ!いつの間に来たのだ?」

『最初から居たんだが…』

「なんと!」

漸く俺に気付いたらしいパピルスに驚かれた。
……俺、そんなに影薄かったっけか…?

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設定タグ:Undertale , オーバーロード , クロスオーバー   
作品ジャンル:その他
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まめまめ - 面白いです! (2022年8月21日 22時) (レス) id: 85d12496b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白玉餅 | 作成日時:2018年11月12日 0時

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