Bones ページ40
ひたすら歩くこと数分…なにやら不可思議なデザインの橋が見えてきた…
のだが…景色に新しい物が増えた事で緊張が切れてしまったのか、橋を目前にしてカクリとフリスクが座り込んでしまった。
どうやら、膝に力が入らなくなってしまったらしい。マジか。
嫌がっていたが抱えていくしか無いか…?
そう考えるも…どうやら後ろの奴は待ってくれないらしい。
ザッザッザ…
足音が、もう間近にまで迫ってきていた。
恐怖からか青い顔で固まるフリスク(と俺)…
「おい、人間」
低めの…しかしまだ少し高い、そんな男の声がした。
は、…話しかけてきたぁああああ⁈
どうすりゃいいんだ、これ…攻撃されたら反撃すればいいとか思ってたのに話しかけられたんだが…!
フリスクも予想外だったのか握った手まで硬直しているのが分かる。
そうだよな、そうなるよな…
今迄、散々無言で着いてきたのに突然話しかけてくるんだもんな…!!
正直、だったら最初から声かけろよ!と思う他ない。
「なんだ、初めて会うのに挨拶も無しか?」
いや、そう言うお前はストーカーしてたじゃねぇか⁈
「こっちを向いて握手しろ」
挙句の果てには、そんな事を言う始末。
ぐ、と何かを決意した表情になったフリスクが…プルプルとしながらも立ち上がった。
…お、おいフリスク…?待て待て無茶すんな、お前はそこにいろ!
振り返ろうとしたフリスクを手で制して…俺は目を閉じながら振り返った。
ええい、ままよ…!!!!
大丈夫!俺なら攻撃されても死なないし!!!!!!
そして突き出した手に何かが触れて、握り込まれた…
直後
ブブッビブブゥ、ビヒュゥウウゥ……
なんか…形容し難い音が、握手した手から鳴り響いた。
………は????
え…なんだ、今の…?
思わず目を開ける。
そこに居たのは…
「ハハッ、引っかかったな」
青いパーカーを羽織った、骨だった。
骨はよっぽど可笑しいのか、腹?を抱えて笑っている。
……おい……おい? まさか、コイツ…
「手にブーブークッションを仕掛けといたんだ、お約束のギャグだよ」
俺の視線に気付いたのか…まだ息が乱れているものの、そう言って手を振る骨。
やっぱりか!!!!
どっかで聞いた音だと思ったよ!!!
ヒクリ、と自分の頬が引き攣るのが分かる。
しかし今の音によって恐怖が消えたのか、フリスクの雰囲気は穏やかになっていた。
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まめまめ - 面白いです! (2022年8月21日 22時) (レス) id: 85d12496b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白玉餅 | 作成日時:2018年11月12日 0時