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Foot step ページ36

扉を開けると、そこは一面の銀世界でした…
って、何処かで聞いたような場所に出た俺達。

なんだっけ、この白いの…
踏み締めるとザクザクと音がするソレに触れてみて、驚いた。

すっごく冷たい。
しかも手に持ったら、触れているところからジワジワ溶けて水に…？

あ！もしかして…これ、雪ってやつか？？

お…おおおおおおおおおおおお…⁈
そうか、これが…雪…！！

嘗て、冬になると世界中で空から降ってきていたという、あの…！！！

『ふ、フリスク！雪って…こんなに冷たくて、白くて…綺麗なんだな！』

感動のままに雪を抱えて話しかける。
しかし、当のフリスクは何やら考え込んでいるようで…反応が薄かった。

というか、こっちを見てすらいない。

あの花が消えてから、フリスクはずっとこうだ。
何を考えているのかまでは分からないが、少し空気が重い。

あまり良い事ではなさそうだ………ふむ。

『えい』

「…うにゃっふぁっ？！！」

もすっとフリスクの首筋に雪の塊を押し当てる。
一拍置いて、冷たさに驚いたのか奇妙な声が上がった。

おお…やっぱりフリスクにとっても冷たいんだな。

「な、何するのさA！！」

『何考えてるのか知らないが、それは今考えなきゃいけないとか…急がなきゃならん事なのか？』

「え…ぁ……そう言われると、うーん」

『それなら、それを考えるのは後にして…遊び方、教えてくれよ』

雪遊び、教えてくれるんだろ？

雪を見せながら言うと、フリスクはキョトンとした顔で周りを見て…

「え、雪……って、ええええ⁈ なんで地下に雪が⁈」

叫んだ。
…いや、気付いてなかったんかーい。

雪遊びには色々な遊び方があるんだなぁ…

雪だるまを作り、雪兎を作り、雪で像を作り、カマクラなる物を作って入ったり…
他にも、まだまだあるらしい……凄いな、雪。

特に像を作った時は興奮した。
あれだ、NPCの外見を考えた時みたいな感覚だった。

夢中になり過ぎて時間が許す限りギルメン達の像を作ったら、フリスクが「皆とっても強そうでカッコイイね！」と喜んでくれて嬉しくなった。

その中でも…特に気に入ってくれたらしいのは
我等がギルドマスターである、モモンガさん像である。

追加でモモンガさんが成してきた功績やら性格やらを話したら目をキラキラさせていた…