検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:23,371 hit

2 ページ26

フリスクは…わざと、ずっと見逃し続けている。

決して手を出さない。
きっと、それが……あの子の決意。







伏せられていた瞼が薄っすらと開かれて…金色の瞳が、現れた。





「…やめなさい」

その瞳を初めて見ただろうトリエルが、僅かに震えた声を出した。

「そんな目で見るのは…やめて…っ」

目は口ほどに物を言うと聞く。
彼女の目にあるのは、金色の瞳に対してではなく…


フリスクの目に宿る決意に対して、抱いた恐れだった。









「本当は…分かってるわ……貴女はお家が…地上が恋しいのよね」

やがて。
炎を消したトリエルが…力無く俯き、呟いた。

「でも…、お願いだから部屋に戻って…私がちゃんとお世話する…約束するわ」

語りかけられるフリスクの表情は…俺からは見る事が出来ない。
見るつもりも、無いが。

「確かに此処は何もない処だけれど…私達きっと楽しく暮らしていけると思うの」

確かに、彼女の言う通りではある。
何故なら本当に楽しかったからだ。

美味しい料理。
自由に過ごせる時間。
優しい眼差しと気遣い。

……あの世界を経験した俺には、眩し過ぎるくらいに。


でも



「お願いだから……お部屋に戻って……」









「ごめんなさい」




俺達が…いや、フリスクが居るべきなのは…此処じゃない。

3→←Decision



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:Undertale , オーバーロード , クロスオーバー   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まめまめ - 面白いです! (2022年8月21日 22時) (レス) id: 85d12496b0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白玉餅 | 作成日時:2018年11月12日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。