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Decision ページ25

おそらく、俺が庇えば彼女は不合格の判定を下すつもりだ。
俺は手が出せない……だが、彼女の力の強さを考えるとフリスクには不利だ。


どうにかして回避出来ないものか…





「ボクが、証明しなきゃなんだよね」

いつの間にか、トリエルの前に立っているフリスク。
おい…本当に気が付くと動いてるよな、お前…


「ええ、そうよ」

「Aは駄目なんだよね」

「彼の強さは、さっき充分わかったわ…でも、貴女は違う」

「……うん、分かった」


そして俺に振り返ったフリスクは…


「A……ボクを信じて待っててくれる?」

微笑んで、そう言った。




ズルいなぁ、この子は…
そんな風に言われたら…





『ああ…待つよ。行ってこい』

待つしか、無いじゃないか。






カチリ、

また、あの白黒の世界に切り替わった。
フリスクの前に、赤いハートとコマンドのようなボードが現れる。

一方、トリエルの前には何もないが…代わりに、両手掌から炎を躍らせていた。

ちょ、まさか過ぎるんだが…
え、あの炎どうやって出して……あ、そういや料理中によく出してたな。アレか。
確か魔法とか言ってたような……手品じゃなかったんだな。


トリエルの炎がフリスクのハートに向けて放たれる。
それに一瞬動きかけたが…フリスクがハートを操り避けたのを見て止めた。

どうやら、既に動かし方を把握出来ていたらしい。

幾度も襲いくる攻撃を避け続けるフリスク。
それでも完全には避け切れていないらしく、小さな火傷が至る所に見え始めた。


「何をしているの…?戦うか逃げるかしなさい!」

幾ら炎を放っても、避け続けるだけのフリスクにトリエルが叫ぶように言う。

「私に1人でも戦えると、力を証明するんでしょう?…戦うつもりがないなら逃げて!」

一際大きな炎が迫る。
それを間一髪避けたフリスクは…やはり、攻撃をする様子を見せない。

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設定タグ:Undertale , オーバーロード , クロスオーバー   
作品ジャンル:その他
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まめまめ - 面白いです! (2022年8月21日 22時) (レス) id: 85d12496b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白玉餅 | 作成日時:2018年11月12日 0時

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