【今日から俺は】月川の妹は開久の... (ページ6)

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一番聞かれたくない事を聞かれ苦い顔をしたが答える義務があると思った

貴)...私は、その開久高校の生徒です
兄が昨日の一件に関わっていて、私も協力を頼まれています
でも、私は兄達にも開久にも伝えるつもりはありません
どうかこの話は無かったことに...

Aがテーブル越しにいる三橋と伊藤に頭を下げたのを見て理子が焦りを見せる

理)Aちゃんが悪いんじゃないわよ！
成蘭の子達人質にとったそのヤクザが悪いんだから！
気にしないでいいのよ

貴)理子ちゃん...ごめんなさい...

理)謝らないで

理子がAの背を撫でる

それを見て三橋も伊藤も安心させるべく笑顔を見せた

三)その顔見て疑う程、俺もクズじゃねぇからよ
安心しな

伊)うん、確かに昨日の奴らは許せねぇけど
君を恨むのはお門違いだしね

貴)...ありがとう...

Aは心底安心した顔を見せた

三)じゃ早速お名前を教えていただけますか

またキメ顔で聞く三橋

当然、理子がAに"卑怯で卑劣ながらも助けてくれたのは三橋だ"と教えていないため
Aは悪気なく答えた

それに別に名前を教えたところで恋愛に発展するなどAは思っていない

貴)月川 Aです

少し恥ずかしそうに名乗ったがしっかり2人とも名前を覚えてくれた

その後4人で他愛もない話をして解散したのだった

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貴)兄さん、ただいま

月)ん～、おかえり
どうだった？開久くん達は

帰ってきたAに目線を合わせてしゃがむと頭を撫でた

貴).....見つからないみたい...

月)じゃあAの方は？

貴)ごめんなさい...何も...分かってなくて...
...頑張ります...

月)ん～、頑張りますで済む話かなぁ？

そう言うと月川は突然Aの髪を掴んだ

貴)い"っ...！兄さん...痛い...

月)お兄ちゃんの方がよーっぽど心が痛いよ
云千万の利益がぜーんぶおじゃん
どーすんの、これ

Aのせいでは無いのは百も承知だがイライラをぶつけないと収まらない

月)Aちゃんさ、何で君みたいな腹違いのガキを妹としてここに置いてあげてるか、理解してる？
善意だよ善意
でも機嫌が悪きゃ善意もクソもねぇだろって話なんだよ分かる？

髪を離したと思えば次は首に手をかけた

呼吸が苦しい