【今日から俺は】月川の妹は開久の... (ページ3)

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次の日から早速"金髪のイシバシ"と"ヨシムラ"の捜索が開始された

しかし見つからない

当たり前だ

そんな高校生存在しないのだから

しかし自由とは裏腹にヤクザに管理されている事実に腹を立てている智司と相良の心境は穏やかではなく

相良は何の躊躇いもなく下っ端の腹に蹴りを入れた

相)"見つからなくてぇ"じゃなくて見つけろ
それがお前の仕事

下っ端達は再度いもしない高校生を探しに慌てて走っていった

貴)智司

突然聞きなれた女の声がしてその場に残った者達が振り向く

そこには唯一の開久の女子生徒、Aが立っていた

智)Aか、どうかしたのか

貴)昨日兄さんが"金髪のイシバシ"と"ヨシムラ"がどうとか言ってたから
探してたりするの？

智)ああ
だがお前には関係ねぇ
帰れ

貴)でも

会ってすぐに帰れと言った智司に意義を唱えようとした途端、狂犬に肩を組まれた

相)でもじゃねぇの
殴り合いもまともにできないような女がいたって
迷惑なんだよ、ほらさっさとけぇんな

貴)うるさい相良
私だって...

相)智司が迷惑だと思ってんの分かんねぇのか？
女はダチと茶店でパフェでも食ってろよ
あー！悪ぃ！お前ダチいなかったなぁ！

何故こんなに必要以上にAをからかうのか

智司にもAにも到底理解は出来なかった

友達がいないというワードに腹を立てたAは手を無理やり払い除け「ふん」と相良を睨んだ

そして

貴)無理、しないで

智)いいからけぇれ

貴)ん、ばいばい

短く別れを告げ走り去っていった

智)相良、早いとこ片付けようぜ
いつまでもヤクザもんのOBに指図されんのはごめんだ

相)しかしココらでヤクザに喧嘩売る度胸のある奴がいるとはねぇ
っへへ...

智)面白がってんじゃねぇよ

相)面白ぇじゃねぇか
..さっさと見つかんねぇかな

智)おい、何であんなにAにちょっかいかけんだ

暫くして智司は先程から気になっていたことをど直球に聞いた

相)あ？面白ぇからだよ
図星言い当てられて悔しそうな顔してんの見てっと笑えてくんだよな

またいつものやさぐれた笑いを飛ばし相良は心底楽しそうな顔をした

相)さっきも見たかよアイツの顔
っへへ

智)あんまやってっとあのヤクザもんにシメられんぞ

相)あ？あのでけぇ奴か
心配すんなよ智司
あの月川って奴よりは俺は手加減してAと接してっからよ

智)...まぁ、何でも良いが
早く蹴りつけんぞ

相)おう
楽しみだねぇ