【今日から俺は】月川の妹は開久の... (ページ39)

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窓越しという事もあり向こうの声はほぼ聞こえていないがきっとヘルメット男がふざけた事を抜かしたのだろう

智司がイラついている

そしてヘルメット男がバッドを智司に振り上げた

貴)智司っ…！！

殴られてしまうと思わず声を上げてしまったが次の瞬間智司はバッドを片手で掴み立ち上がった後
バッドを両手で掴みヘルメット男ごと振り回し庭の後ろの方にあった木材や鉄の塊へと投げた

その後ヘルメット男は他の開久達にいたぶられていた

貴)…よかった…無事で…

智司の無事を喜んだは良いが相良は呆れた顔をしたままだ

相)アイツの女なわけでもないのによくもまぁ
んなに心配出来るよなぁ

貴)どういう意味…？

少し頭に来たのだろう
嫌そうな顔をしたA

貴)智司の彼女じゃなくても心配はするよ……
智司が色々面倒見てくれたんだから…

相)だからぁ、それはお前の兄貴がバックにいるからであって

貴)兄さんは関係ない……
智司が面倒見てくれた
この事実は変わらない
だから私も智司を大事にする
それだけの話……相良には迷惑かけてないよ……

そう無表情で淡々と言われてしまった

相良は無言でAの怪我をしていない方の腕を掴み保健室まで連れていくと手当を全て養護教諭に丸投げした

いきなり保健室に連れていかれ困惑したまま手当を受けた訳だが

貴)相良……何か考えてる……

次の日Aの勘は当たってしまった

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月)Aちゃんさ

貴)何？兄さん？
コテ当たったら火傷しちゃうよ…？

学校の準備のために髪を外側に巻いていたAの肩に月川が手を置いた

月)もし開久で嫌な事があっても家でなんかしないでね？
知ってると思うけど

月川は怪しく笑ってからAの巻いたばかりの生暖かいクルリとした髪を指に絡め

月)君がいないとお兄ちゃん
寂しくてAと一緒に死んじゃうからさぁ

そう楽しそうに言った

何の事か分からないまま学校に向かった

すると兄の言ったことが当たったのか

自分の昨日の勘が当たったのか

智)あ？俺のせいで開久が
ナメられてるっつーのか？
オイ！コラァ！！

Aが登校した時、智司が相良に怒鳴っていた

相)だからさっき言ったじゃねぇかよ

相良が智司を睨みながらそう呟くように言った

そして

貴)何してるの…？

少し怪訝そうな顔でどうせいらん事を言ったのだろうと相良を見た
智司は滅多に怒らないからだ