【w.r.w.r.d.!】Mi sta cercando (ページ2)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:24,509 hit

▽ ページ2

無駄に元気が有り余りすぎているコネシマに詰め寄られているショッピ君がすごい可哀想なことになっていた。もう凄く顔を嫌そうに歪めているショッピ君。

「ちょっ……、コネシマさん、邪魔っすよ！」

「避けて欲しいならその生意気な態度を直すんやな！」

「もうこのクソ先輩しつこい！！！」

ぐいぐいと詰め寄ってくるコネシマの顔を手で跳ね除けながら叫ぶショッピ君に同情心が湧いたのでべたべたとくっついているコネシマを彼からひっぺがした。

「ありがとうございます、先輩」

「いえいえ、またこんなことあったらいつでも呼んで」

「ちょっ、そこ酷い！！」

「「知るか」」

今何かお門違いな言葉を叫んでいた狂犬が居た気がしたけれど、気にしない気にしない。寧ろ気にしたら試合終了。

「あ、そういえばショッピ君さ、何でここに来たの？気まぐれで来てたり？」

「いや、そうじゃなくって…。実は…」

そういえば何でショッピ君が今ここに居るのか気になって聞いてみれば、突然ショッピ君がばっと凄い勢いで俯いて、モゴモゴと何か言葉を発する。しかし、モゴモゴしているせいで何て言っているのか聞き取り辛い。

「いや、その、あの、っすね……。その、最近近くに新しいカフェが出来たんすよ。だから先輩と一緒に行こうと誘おうと思ってたんすけど……」

「よし行こうか」

その話を聞くやいなやショッピ君の手を掴んで歩き始める私が居た。いや、だって後輩がこんなにも可愛いんだもん。仕方ないこれは不可抗力だ。

「え、いいんすか……？」

そんな私の行動にぽかんと口を開け、吃驚した表情で私を見つめるショッピ君。こんなすんなりと通るとは思わなかったのだろう。

だがしかし私はこんな可愛い後輩の頼みならなんだって出来ちゃうんだぞ！！てか逆にウェルカム！

「ありがとうございます、じゃあコネシマさん置いて早速行きましょう」

「オッケー賛成」

嬉しそうにふにゃりと笑ったショッピくんの笑顔を見れて私の心がとてつもなく満たされていくのを感じた。もう私の後輩マジ可愛い。

「待って！？俺置いてかんで！！！？？」

こんなコネシマの叫び声を見事にスルーして二人で仲良く手を繋いでカフェに向かったのでした。