32、少女 ページ35
目の前で俺の服を握り締め泣いてる彼女は、か弱い少女だった。
昔からそうだった。
全ては己のせいだと決めつけ、背負い込んでしまう。
でも違う。
救えているものも多くあるはずだ。
銀時「何いってんだよ。おめぇはこの前、一つの命を救ったじゃねぇか。」
それを聞いて、彼女ははっとしたように顔をあげて呟く。
貴「鎮……」
銀時「てめぇは...てめぇが守れるものを守ればいい。
松陽がしてくれたように。弱いものを、消えそうな者を守ってやればいいだろ。」
彼女の目に決意の光が浮かぶ。
貴「嗚呼...私ったら、全く駄目だな...。そうだ。まだ救えるものが...いたんだったな。
私がこんな弱気じゃ...駄目だ。泣いてる暇何てない。」
静かに彼女は俺から離れていった。
数歩歩いたと思うと、髪を翻しながら俺に笑いかけた。
貴「お前は変わらないな、兄弟。でも、そんなところが大好きだ。」
どうやら立ち直れたらしいが、その微笑みは反則だ。
俺の心臓が大きく跳ねた。
貴「...銀時、獣神たちは皆...復讐を望み荒神に成り果てていた。人を憎み、誰構わず殺そうとする。
...多くの村が彼らのせいで壊滅し、多くの命が消えた。
獣神は、命を守り育む者。そして同じ獣神として生き残った私が出来ることは
奴等を獣神として死なせる事だ。己の憎悪の呪いに呑まれ、腐り死ぬ前に。」
俺を真っ直ぐ見つめて言う彼女。
それは、彼女がまた旅に出なくてはならないことを示していた。
貴「でも、今はまだ...。」
そして俺に腕をまわし、静かに俺を抱き締めた。
俺もこの腕の中の兄弟を静かに抱き締め、頭を撫でた。
そのあと、通りかかった真撰組にご用改めされそうになったのは言うまでもない。
――――――――
銀さんの口調がちょっと分かんなくなってきている今日この頃。
銀さんは夢主ちゃんに対しては妹意識のほうが強いかも...?
互いの事を兄弟と呼びあってるのは、幼い頃から夢主ちゃんがそう呼んでいるからです!
銀さんこんなキャラじゃないようn(((((
33、じゃんけんならぬ刀で勝負だコノヤロー→←31、さ迷う獣
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白い玉(プロフ) - 瑠李さん» 報告ありがとうございます!訂正します! (2018年2月19日 1時) (
レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 34話の主人公が言った言葉が私の価値じゃなくって勝ちですよ。 (2018年2月19日 1時) (レス) id: d8c6f7f40c (このIDを非表示/違反報告)
白い玉(プロフ) - * *花菜**さん» おい笑 生きろー笑 (2017年12月31日 3時) (レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
* *花菜**(プロフ) - だめだ、鎮くんにやられた… (2017年12月31日 0時) (レス) id: 71d0a5c15e (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - リクエストで主人公の昔の仲間が鎮が主人公の子だって知った他ときの反応がある作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも体調にきおつけて更新頑張って下さい応援します (2017年12月30日 16時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白い玉 | 作成日時：2017年8月24日 23時
