２６、懐かしい名前だけは聞こえたり聞こえなかったり ページ28
今思えば、人攫いに見られないように先生はしたのだろう。
しかしその神社には確かに神がいた。
でも人を攫うような御方ではないから、先生の言葉を聞いたとき気に障ったのだろう。
そのあと木の枝が折れて先生の頭に当たったのを銀時たちと神が見て笑っていた。
貴「祭り…か。」
ここの祭りは神を崇めるためなのか疑問だが、気に止めないようにしよう。
?
どうやら祭りは危険人物が来るらしい。
どんな人物だと思って耳をすませると、聞こえたのは
私が何度も呼んだ名だった。
『高杉晋助』
一瞬、呼吸が止まった。
晋助は、復讐を望んでいるのか...。
先生が、それを望んでいなくても。
はっと、我にかえると、私は鎮を抱え、中庭へ出る。
確かめたかった。本当に、彼がそうしているのかを。
朝日が登り、空は少しずつ明るくなっていく。
貴「鎮、今日は母上と一緒じゃなくても平気か?」
鎮「あう!」
ああ、可愛いやつめ。
流石に鎮を連れていく訳には行かないので、鎮を預けなきゃいけない。真撰組は、聞いての通り仕事。
銀時たちも仕事でいないと言っていた。他に頼めるやつはあいつらしかいない。
沖田「あれ?白夜?」
土方「んあ…?」
土方と沖田が中庭にいる白夜を見つける。
白夜は、肩幅に脚を開き、すっ、と息を吸って、空へ
"吠えた"
貴「アオォォォォォォォォォゥン……」
近藤「なんだっ!?狼!?」
山崎「んな訳ないでしょ!ここは江戸だし、狼はほぼ絶滅してるじゃ...」
驚いて出てきた山崎の言葉はそこで止まる。急に屯所を強風が吹き抜けたのだ。
沖田「うっ!?何が起きたんですかィ!?」
土方「風が強すぎて動けねぇ!!」
近藤「うおおおおおお!?何が起きている!?」
山崎「局長ぉぉ、柱にしがみつかないで下さいゴリラ見たいに....あ、もうゴリラか」
ゴリラ「ちょっと!?山崎ぃぃぃ!?てか表記!!!」
白夜は全くぶれることなく、立ち続けている。
と、風がやむ。そしてゴリ....
近藤たちは息を飲んだ。
大人の背を軽々と超え、屯所の天井よりも大きいであろう雪のような狼が、白夜の目の前に、二匹も佇んでいたのだ。そして二匹とも、尾が三つに分かれていて、額に紅色の模様があった。
貴「よく来てくれた。ロウ、ウロ。」
久しぶりだな。と声をかけ、私は二匹の元に歩み寄ると、それぞれの鼻に口付けた。
近藤「白夜…?その狼?は…?」
貴「ああ?
犬神だが…?」
真撰組(だが…?)
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白い玉(プロフ) - 瑠李さん» 報告ありがとうございます!訂正します! (2018年2月19日 1時) (
レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 34話の主人公が言った言葉が私の価値じゃなくって勝ちですよ。 (2018年2月19日 1時) (レス) id: d8c6f7f40c (このIDを非表示/違反報告)
白い玉(プロフ) - * *花菜**さん» おい笑 生きろー笑 (2017年12月31日 3時) (レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
* *花菜**(プロフ) - だめだ、鎮くんにやられた… (2017年12月31日 0時) (レス) id: 71d0a5c15e (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - リクエストで主人公の昔の仲間が鎮が主人公の子だって知った他ときの反応がある作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも体調にきおつけて更新頑張って下さい応援します (2017年12月30日 16時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白い玉 | 作成日時：2017年8月24日 23時
