44人目 ページ10
彼女は目を覚ます。
真っ白い天井。
カリカリというペンの音。
薄い緑色のカーテン。
どこかで見たことがある風景だった。
あの時と違うことと言えば、顔に仮面がないこと。それから。
gr『ようやく起きたか！久しいな。フォック。』
隣にグルッペンがいること。
やけにニコニコとしながら彼女を見ている。
突然のことに驚いたのか、彼女はガバッと起き上がり後ろずさる。
えっ、えっ、と声をあげながらグルッペンと自分の寝ていたベッドを交互に見比べた。
「・・・えっと・・・？俺が暗殺の依頼に行って、オスマンに会って・・・それから・・・？」
なぜこうなったかの経緯を考えるA。
そんな彼女を見てグルッペンはこてん、と首をかしげる。
gr『？覚えてないのか。・・・まあいいや。とりあえずお茶会するぞ！』
グルッペンと紅の瞳がキラキラと光る。
「・・・は？」
思わず声をこぼす彼女。
グルッペンはどこがおかしい、と言わんばかりの顔。
「いやいや、俺帰るから。」
やっぱり過去のことを思い出す。
ここにはいられない。
ベッドから立ち上がって立ち去ろうとしたとき、グルッペンに腕をつかまれる。
gr『なんで帰るんだ。俺らはまたフォックと過ごしたいんや。』
眉間にしわを寄せ、かなり強い力で彼女の腕をつかんでいる。
そんなグルッペンを見て彼女はもう一度「は？」と声を漏らした。
―これ以上大切な人を傷つけたくないんだよ。
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日高ナツメ(プロフ) - mo4さん» ありがとうごさいます！とりあえず完結させられました・・・ (2019年12月29日 6時) (
レス) id: a414d96f78 (このIDを非表示/違反報告)
mo4 - お疲れ様でした! (2019年12月28日 22時) (レス) id: c8f50611df (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - aityandao824さん» ありがとうございます！！思いついたら短編っぽく入れてみようかな・・・考えてみます。そこまで期待せずにお待ちくださいっ！ (2019年12月27日 22時) (レス) id: 7897dbe3ea (このIDを非表示/違反報告)
aityandao824(プロフ) - お疲れ様でした！時々でもいいのでネタ話や間の話など投稿して頂きたいです！ (2019年12月27日 22時) (レス) id: b8cadeac1b (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - おにぎりさん» わぁぁぁぁぁコメントありがとうございます！！返信遅れて申し訳ない・・・楽しみに待っていてください！ (2019年12月17日 14時) (レス) id: 7897dbe3ea (このIDを非表示/違反報告)
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