42人目 ページ8
ナイフと彼女の髪を汚したのは、ナットの赤だった。
ナイフを強く握り首を飛ばす。
髪と頬を赤く濡らした彼女は後ろを振り返り無邪気に笑う。
未だに呆然としているオスマンの手を取り、窓際に向かった。
os『えっ、ちょっ、はっ！？フォック！？えっ、ここ四階！』
彼女と窓の外を交互に見る。
どれだけ目をこすってみても、彼女はAであるし、ここは四階である。
彼女は左手で状況がわからずじたばたと暴れるオスマンの口を塞ぐ。
右手でオスマンを抱え、窓の外に飛び降りるのだった。
トン。
軽い音と僅かな衝撃を感じて目を開けてみればそこは城の外。
警備ガバガバだな、と彼女は軽く笑った。
後ろを振り返ってみても特に怪しい人物はいない。
追っ手は来ていないようだった。
彼女は満足げに笑って抱えていたオスマンをおろす。
しばらく呆然と立っていたオスマンはようやく口を開いた。
声を震わせ彼女の手を取る。
os『・・・ほんとに、フォックやんな？・・・夢じゃ、ないよな？』
「ああ。こんな形で再開すると思ってなかったが。」
彼女は困ったように笑う。
途端、オスマンが彼女に抱き着いた。
良かった、会えた、と言葉をこぼしながら肩を震わす。
「ちょ、オスマン！離せ！この後仕事あるから！」
彼女は軽い力でオスマンの背中をバンバンとたたく。
これ以上一緒にいたら帰れなくなってしまう。
そんな思いもあって、だんだんとその力は強くなっていく。
os『待って。もうちょっとだけ、待って。』
彼女の肩に顔をうずめていたオスマンが彼女の服を強く握る。
その言葉で、彼女は手を止めた。
もう、離れらんないな。
若干諦めて、呆れて、ため息を吐きながら目を閉じる。
瞬間、オスマンの口が弧を描いた。
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日高ナツメ(プロフ) - mo4さん» ありがとうごさいます！とりあえず完結させられました・・・ (2019年12月29日 6時) (
レス) id: a414d96f78 (このIDを非表示/違反報告)
mo4 - お疲れ様でした! (2019年12月28日 22時) (レス) id: c8f50611df (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - aityandao824さん» ありがとうございます！！思いついたら短編っぽく入れてみようかな・・・考えてみます。そこまで期待せずにお待ちくださいっ！ (2019年12月27日 22時) (レス) id: 7897dbe3ea (このIDを非表示/違反報告)
aityandao824(プロフ) - お疲れ様でした！時々でもいいのでネタ話や間の話など投稿して頂きたいです！ (2019年12月27日 22時) (レス) id: b8cadeac1b (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - おにぎりさん» わぁぁぁぁぁコメントありがとうございます！！返信遅れて申し訳ない・・・楽しみに待っていてください！ (2019年12月17日 14時) (レス) id: 7897dbe3ea (このIDを非表示/違反報告)
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