ばれんたいん 【all】 ページ23
em『Aさん、今日はバレンタインですよ。』
自室にて本を読んでいた彼女に、エーミールが話しかける。
「……ばれんたいん？」
ポカン、と口を開けエーミールの言葉を繰り返すA。
em『そうです、バレンタイン。お世話になった人や好きな人にチョコレートを渡すんです。』
そう言ってニコリ、と微笑むエーミール。
それを見て彼女は床を見ながら考えはじめた。
「俺の好きな人……は居ないな。世話になった、と言えば一番はロボロか？」
彼女が我々城から逃げ出した時。
そして、後から聞いた話だが、彼女を連れ戻そうとグルッペンを説得したのもロボロだと聞いた。
それなら、一番世話になったのはロボロだろう。
em『お、ロボロさんですか。じゃあロボロさんへの感謝を込めてチョコを作りましょう。』
エーミールの言葉に成程、と頷いたAは立ち上がり、エーミールと共に厨房へ向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時は過ぎて数時間後。
簡潔に結果だけを言おう。
チョコの出来様は酷いものだった。
もともと彼女は料理をしてこなかった故に道具の使い方もわからず、更に難易度高めのチョコレート。
こうなるのも仕方が無い。
見た目は随分と悪いが、味は「初めてにしてはいい出来だ」とエーミールが言う。
そんなチョコレートを持ち、監視室の扉をノックしたA。
rb『はーい？どーぞ。』
チョコレート色の扉が開かれ、暗い監視室に光が入る。
rb『？A、どしたん？』
ロボロの問いに、彼女は綺麗にラッピングされたチョコレートを軽く握る。
「ああ、そのー、今日ばれんたいん、ってやつなんだろ？だから。」
ロボロの目の前にチョコレートを突き出す彼女。
途端、ロボロの顔が真っ赤に染まった。
rb『え、え、A？』
随分と困惑しているようである。
彼は何か勘違いをしているような気もするが、反応が面白いのでそれは教えないでおこう。
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日高ナツメ(プロフ) - mo4さん» ありがとうごさいます！とりあえず完結させられました・・・ (2019年12月29日 6時) (
レス) id: a414d96f78 (このIDを非表示/違反報告)
mo4 - お疲れ様でした! (2019年12月28日 22時) (レス) id: c8f50611df (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - aityandao824さん» ありがとうございます！！思いついたら短編っぽく入れてみようかな・・・考えてみます。そこまで期待せずにお待ちくださいっ！ (2019年12月27日 22時) (レス) id: 7897dbe3ea (このIDを非表示/違反報告)
aityandao824(プロフ) - お疲れ様でした！時々でもいいのでネタ話や間の話など投稿して頂きたいです！ (2019年12月27日 22時) (レス) id: b8cadeac1b (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - おにぎりさん» わぁぁぁぁぁコメントありがとうございます！！返信遅れて申し訳ない・・・楽しみに待っていてください！ (2019年12月17日 14時) (レス) id: 7897dbe3ea (このIDを非表示/違反報告)
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