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太宰君と脱退。 ページ37

暫く、特に何も無い日々が続いた。


三ヶ月か四ヶ月した頃、ミミックが日本に進出して来た。

………厭な感じは此処か。



「…其れでミミックに対する対処は如何しようか」
『森さん、私が行けば万事解決。私が行くよ』

「すまないねAちゃん。相手は未来を見るんだ。君では相手にならないよ。」


『私が異能を使えば、其処にいる人は全員死ぬんだ。良いでしょ』

「…実はもう向かわせる要員は決まっている。」



『なら意味がないよね。この会議。何のためにこれを開いたの?会話を誘導する気だった?』

「…何の事だい?」ニッコリとした明らかな作り笑顔。



私は『チッ』と部屋に響く程の舌打ちをして椅子を立ち上がった。

「…!? A、手前一旦落ち着け…」
私をもう一度椅子に戻そうと肩に触れた中原君の手を払い、扉を蹴り開けて会議から逃げた。



………巫山戯た事を…ッ

森さんは、太宰君を追い出す為だけに織田さんを殺す。


だが私に出来ることは無い。
私は何も出来ず、太宰君がマフィアを抜けるのを見るんだ。



ガッ…!!!

私の蹴り飛ばした椅子が壁に当たってひしゃげる。






「……随分荒れているな。A。何があった?」

勝手に覗いていた芥川君が聞く。
『…芥川君………別に。』


「貴様は何も言わぬ。そんなだから鬱憤が溜まるのだ。物に当たるな。」

『五月蝿い。』


「物に当たって何か変わるのか」
『変わる訳無いだろ。何も出来ないから当たってんだよ』



「……そうか。」

それだけ言うと部屋の隅で立って何かを待っている。
普段はすぐに稽古を要求し始めるというのに。


『何してんの』

「…何も。」


『んな訳なくね?マジで何してんの?うざい』

「…貴様がしているのは其れだ。
明らかに何かがあったのに何も言わぬ。気になるに決まっているだろう」

『!!』


「……無理に話せとは言わぬ。だが世間話程度なら聞いてやろう」



『………はは…ッ、そうだねぇ、じゃあ世間話しよう』

「承知」



初めて、芥川君と流れでご飯に行った。
途中で上層部が集まって来てしまい肩身が狭い思いをさせたのはとても申し訳ないが。


少し、楽になった気がする。

あ。→←織田さん.2



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ましまろ(プロフ) - 駄作上手さん» すみませんありがとうございます……!!!!!!!私も楽しかったです!!! (2023年2月12日 13時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - ましまろさん» ましまろさん‥すみません!!!とっても楽しかったし!見ててにやっとするトークを消させて頂きました!(あ、作者はスクショしてます)チャット‥禁止なので‥(あれはチャットだったのかな‥?) (2023年2月12日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ(プロフ) - ……(名前を)呼ばれちまった喜びにッッッ……(遺言) (2023年1月23日 7時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - 陵香さん» な、名前は‥‥呼ばれているのでは‥?すみません、解説お願いします!理解したらすぐ書くんで!!王様ゲームの方は承りました!!最高なんて‥照れちゃいます((きもっ)ありがとうございます!嬉しいです!! (2023年1月23日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
陵香 - あ“ー最高。、、、 皆に王様ゲームとか 名前呼ばれだぁ”ぁ"ぁ"ぃ"! 闇太宰さん好きだ、、(((急な告白許してチョッ (2023年1月22日 23時) (レス) @page42 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:駄作上手 | 作成日時:2022年12月19日 19時

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