旅行.1 ページ27
「これ随分高くまで上がるんだね。途中で落ちないかな」
隣でそんな事を口走る太宰君。
『縁起でもない事言わないでくんない?』
「あはは、怖いなら手を握ってあげようか?」
『平気だけど』
普段黒社会で生きている私達だ。高くまで上がった所で…
と言う考えは太宰君の次の言葉で消え去った。
「…そう?これホラーのアトラクションだけど」と。
言い終わる前に私は太宰君の手を取った。
「嘘❤︎」
『………最低の権化が。』
「…中也に言っちゃうよ?そんな事言ったら。」
『……もう勝手に言えば良いじゃない、良いよ。隠し通せる自信も無いし』
「あー、バレバレだもんね」
『ハイハイ糞野郎』
こんな私の恋を餌にニヤニヤとする奴と隣になったのは数分前。
ジェットコースターになる前の時だ。
「これから飛び降りたら死ねるかなぁ!ねぇAちゃん」
「何言ってんだ!この青鯖‼︎」
『中原君を太宰君の隣にしたら良いんじゃない?』
「「それだけは やめろ‼︎/やめてよ⁉︎」」
「まず此奴にゃ
「その上、中也と隣でジェットコースターに乗るなんて唯の地獄じゃない‼︎」
『わぉ、息ぴったり』
「「五月蝿い!!!!」」
…と言う経緯で。
太宰君は今私の手を弄んでいる。
「Aちゃんって手小さいんだねぇ」
『如何でも良い』
「Aちゃん、ほらほら見てみて。こんなに差があるよ」
手を合わせて見せてくる太宰君。
確かに一間接分の差はあるが…。
それが何だ。此奴の手がデカいってか長いだけだろ。
「ほらすぐ顔真っ赤❤︎」
最近此奴の中では私を赤面させる遊びが流行っているらしい。悪趣味だ。
『分かった。取り敢えず遊園地では禁止で。集中出来ない。』
「じゃァそのお返しは____。で良いよ」
『はいはい、りょーかい』
その会話があって、私の手は解放された。
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ましまろ(プロフ) - 駄作上手さん» すみませんありがとうございます……!!!!!!!私も楽しかったです!!! (2023年2月12日 13時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - ましまろさん» ましまろさん‥すみません!!!とっても楽しかったし!見ててにやっとするトークを消させて頂きました!(あ、作者はスクショしてます)チャット‥禁止なので‥(あれはチャットだったのかな‥?) (2023年2月12日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ(プロフ) - ……(名前を)呼ばれちまった喜びにッッッ……(遺言) (2023年1月23日 7時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - 陵香さん» な、名前は‥‥呼ばれているのでは‥?すみません、解説お願いします!理解したらすぐ書くんで!!王様ゲームの方は承りました!!最高なんて‥照れちゃいます((きもっ)ありがとうございます!嬉しいです!! (2023年1月23日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
陵香 - あ“ー最高。、、、 皆に王様ゲームとか 名前呼ばれだぁ”ぁ"ぁ"ぃ"! 闇太宰さん好きだ、、(((急な告白許してチョッ (2023年1月22日 23時) (レス) @page42 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駄作上手 | 作成日時:2022年12月19日 19時