構いたくなる変な奴

旅行.2 ページ28

中也side

途中から俺とエリス嬢で周り、スイーツショップで落ち合った。

一人一人別の物を注文し、テラス席を囲む。
「A‼︎私も一口欲しいわ！」エリス嬢がAのアイスにスプーンを向け、Aは其れを受け入れた。
『ん、良いよエリス』


…まぁ、これは普通の筈だ。



処で…此れは……普通じゃねぇよなァ？
「Aちゃん、私も食べてみたいなぁ〜」

『良いよ』
突如狙われた彼奴のアイス。
「私のメロン味も食べるかい？」
『ん、貰う』


自分の使ったスプーンはそのままに、交換されるアイスのカップ。


「…は、否否可笑しくねェか⁉︎」
つい俺が口を挟むと2人の首が傾げられる。

『如何したの中原君』
「何言ってるんだい、中也」

は………⁈何だよ、俺が可笑しいってのか⁉︎

「中也、Aと太宰の童はその仲じゃ。疑問は持つだけ無駄じゃよ」

「はァ…⁉︎ま、マジっすか⁉︎姐さん‼︎」



…A…ッて、太宰と恋仲だったのかよ…


『姉さんも如何？一口』

「善い善い、お食べ」


『森さんは？』

「私も大丈夫だよ。ありがとう」


『君は？中原君』



……否。全然全員に聞いてんじゃねぇか。

「……お、おう………じゃあ、一口…」
俺はAの持つカップを受け取り、スプーンで一口食べてから返す。


………間接…キス……

味、全然判んねェ…




「中也、挙動不審でキモいよ？」
「五月蝿ェ青鯖‼︎」






　|

『ちょっ、中原君…‼︎もう…無理だって……ッ‼︎』

「なぁに甘ったれた事言ってんだよ‼︎もっといくぞ‼︎」







俺は今…

仕返しとばかりに珈琲カップを回している。


彼奴は首が持っていかれ遠心力に勝てないと大笑いしている｡

俺達の乗る珈琲カップは周りと比べ物にならない程回っていて、俺が回している訳だ。



楽しそうで良かった。

その後しばらく彼奴はベンチに寝ていた。
酔ったらしい。
世界がぐわんぐわんしてる…と言われた。



ちょっと申し訳なくなったが、気付いたら土産屋でカチューシャ買って来て着けさせて来たから全然元気だ。

俺の少し湿った空気はド桃色のカチューシャをつけた処腹を抱えて大笑いする太宰とAの姿によって吹っ飛んだが。



取り敢えずAにド桃色を押し付けた。
で、黒を奪い取った。










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次は宿に行きます

ディ●ニー選んだのに宿は和風で。

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