中原中也の構わせ方。

したごころ。１ ページ8

自分の机(デスク)で山の様な書類を片っ端から片付けていく。


幹部じゃないから書類が少ないとか思って貰っちゃ困る。

むしろ逆だ。
多いんだよ…！！！書類が！！


幹部に行く前の書類が大体先に通され、不必要な物や不都合のある案件は差し戻す。
最早中間管理職だ。



その糞忙しいって言うのに「休んだ方が良いんじゃねェか？」と邪魔をしてくる奴が執務室に侵入しているし。


お前の所為で休めねぇんだよ莫迦幹部！！

「おい…顔色悪ィって」


先ほどから適当にあしらって来たのだが、痺れを切らしたのか遂に私の肩に手を乗せた幹部。

『全く…何ですか。貴方が何故私の執務室にいるのです』
眉を顰めて首から上だけで幹部の方を振り返る。



「手前が休まねェから。



休ませてくれって部下から頼まれてなァ？」


イラッとしたのかピクピクと口端を痙攣させ乍ら笑顔を作る幹部。

『…結構です。自分の体調程度自分で管理出来ますので』
「へぇ？首領からは体調崩しやすいって聞いてっけど？」





机に体を戻そうとした私の力の方向は幹部の肩を引く圧倒的な力で曲げられ、結果的には体ごと回る椅子により回転。

至近距離で立っている幹部と向き合う形となった。







『……えっ』

「ン？これでもまだ文句付ける気かァ？」




首領…裏切りですね！？
今度首領のある事ない事エリス様に吹き込みますからね！！


「分かったら寝・ろ。」
私の腕を掴んで引っ張る。


『えっ待って待って、それ…！！』

「あン？んだよ」


『個人情報保護事案じゃん。』

「…くっだらねェ。」

下らなくねェし。

『逆に考えても見て下さい！自分の個人情報とか身長とか趣味とか知られてんの怖くないっすか！？』




「ま、……まァ…な？」
　 ↑(もうやった人の戸惑い。)

『あり得ないですよ！！』
「うおっ！？」

『まァ処じゃないです！！家に知らない人の来る恐怖感！！あれはトラウマものですから！！』



「……手前宅配とか如何してんだ」
『宅配何て頼みませんし。特に頼む理由もありませんね』



「…手前生き辛そうだな」

『その哀れんだ目今すぐ辞めて貰えます？人生幸せなんで。』


「じゃなくて…！手前はさっさと椅子から離・れ・ろ！」
椅子を足で止めて、私を引き剥がそうと試みる幹部。


『はっはっは。幹部に私の椅子から私を引き剥がす事なんて無理ですよ』


「………ふぅん？」
不意に、ニヤッと目を細めた幹部は私の腕を掴み直し、

したごころ。２→←家。

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