ちょっと重めな俺だけど

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「そうだね〜 もともと仲の良い友達だったんだけど
　2年の文化祭で準備とかで一緒にいる時間が長くなって
　自然と付き合い始めたけど なにしろお互い初めてだったか
　手をつなぐことで精いっぱいで 最初で最後のデートした次の日に
　やっぱり友だちに戻ろうってなったんだよね
　まぁ 今でも友達なんだけどね」

岩「えっ！？ ちょっと待って 今でも続いてるのその人と」

「うん 友だちとしてね」

岩「それってさぁ〜 絶対そいつまだAさんのこと好きじゃん」

「それはないよ〜 ちゃんと向こうも彼女いたし
　あっ でも最近別れたっていってたな」

岩「ほら〜 やっぱりAの事が忘れられなくて 彼女が出来ても続かないってやつ」

目の前でなぜだかうなだれている照君

「そんなマンガじゃあるまいし」

岩「それだけ魅力的なんだよ 前にも言ったけど自覚もって」

なんで私怒られてるんだろう

店「お待たせしました〜」

頼んでいた料理が届いてそんな昔話はおしまいになった

しっかりデザートも食べて さっきまで眉間にしわが寄っていたのが
すっかりほぐれてニコニコ笑顔になっていた

これは機嫌直しには美味しいスイーツってことだな

お腹もいっぱいになって

岩「それじゃ ちょっとドライブしようか」

そのままドライブへ

「私の話ばっかりじゃなくて 照くんの初恋の話聞きたいな〜」

岩「俺〜？俺は初めてちゃんと付き合ったのは高3だったかな
　 部活も引退して 大学も推薦で決まってたから
　 結構余裕があって 相手の子は受験生だったから
　 結局会えない時間が増えて 自然消滅かな
　 俺好きになると ずっと一緒にいたいタイプだから」

「そんな感じだよね」

岩「ちょっと ひいてる？」

「ひいてないよ 若干重いかな〜って思うけど」

そしたら一気に落ち込んで

「どうしたどうした」

岩「いや おれ いつもそれで失敗してる
　 最後のセリフが 重いって言われる」

「そっか〜 確かに重いな〜って思うけど 私は嫌な感じはしないよ
　今のところは」

岩「ほんとに？」

「まぁ 他の男と話すなとか 出かける時にその服装は露出が多いからダメとか
　そういうことを言われたらちょっと考えちゃうかな」

岩「うぅ やっぱそうだよね 今までそれでみんな耐えらんなくなるみたい」

「言ってたんだ」

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