38話 ページ39
帽子を深く被り、サングラスをかけ、お母さんのいる病院へ来た。
『…逃げねえから離しやがれ。』
焦凍｢嫌だ。｣
焦凍に腕を掴まれ、逃げるつもりは無いが逃げられなくなっている。
焦凍｢てか何で中に入ったのに帽子もサングラスも外さないんだ？｣
『テメェはバカか。私を誰だと思ってんだ。No.2ヒーローの娘で雄英高校生徒会会長であの雄英体育祭で3連覇した女だぞ？騒がれるに決まってんだろ。』
焦凍｢あ、そうか。｣
『わかったんなら黙ってろ。あと離せ。』
焦凍｢それは嫌だ。｣
『私も嫌だ。』
焦凍にキレながらもあっという間にお母さんがいる病室に着いてしまい、我ながらめちゃくちゃ緊張していた。
『…冬美ちゃん。とりあえず声掛けて。私も、お母さんも心の準備が必要だと思うから…』
冬美｢…わかった。焦凍も行こう。｣
焦凍｢だが…｣
冬美｢Aなら大丈夫。｣
焦凍｢…わかった。｣
冬美ちゃん強いなぁ…
冬美ちゃんは焦凍を連れ、先にお母さんの病室に入った。
『…普通に見舞いの品忘れたな。』
そう考えながらも病室のドアが開いた。
冬美｢A。お母さん、会いたいって。｣
『…わかった。』
私は冬美ちゃんに言われ、深呼吸してから病室に入った。
病室に入ってから、帽子とサングラスを外した。
…ああ、懐かしい。
綺麗な白髪は変わらず。
久しぶりに見たお母さんの顔は、以前より少しシワの増えたが、相変わらず綺麗だった。
冷｢…久しぶり、A。来てくれてありがとう。｣
そう言うお母さんの顔は泣きそうで、私は思わず抱きしめた。
『…私に会いたいって言ってくれてありがとう。お母さん。』
冷｢ずっと、私の事考えてくれてたんでしょ？ごめんね？｣
『違う、ずっと私が逃げてただけ。お母さんは悪くない。』
冷｢…ありがとうね。｣
お母さんはそう言って私の頭を撫でた。
そして私は思わず笑ってしまった。
冷｢？｣
『ごめん、お父さんより断然撫でるの上手いなって思って。』
冷｢…お父さんはよく頭撫でてくれるの？｣
『たまにな。昨日なんかヒーロー本免試験受かったこと報告したら褒めてくれたんだ。』
冷｢…そう。そうなのね。良かった。｣
お母さんは少し安心したかのように笑った。
その後冬美ちゃんと焦凍を混じえ、沢山話をした。
冷｢ふふふ、焦凍とAは仲良くなったのね。前はすごく悪かったのに。｣
焦凍｢ああ。｣
『仲良くなった覚えがねぇ。』
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えむ.(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！公開する話、間違えてませんか？34話から38話に飛んでますよ！ (2023年2月16日 17時) (
レス) id: 2303707e13 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 最高です＞_＜♡めちゃハマりました更新待ってます❤️🔥❤️🔥 (2023年2月13日 17時) (レス) @page35 id: 8b4cfe6f33 (このIDを非表示/違反報告)
柳 - プレゼントマイク好きすぎる！ (2023年2月11日 18時) (レス) @page34 id: 24b8fbf003 (このIDを非表示/違反報告)
神無(プロフ) - すごい好きです！大好きです！！！なーーさん、これからも更新待ってます！！ (2023年2月11日 9時) (レス) @page32 id: 7184837e82 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 続き全裸期待してます！！ (2023年2月7日 12時) (レス) @page28 id: 59202c5c61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーー | 作成日時：2022年12月28日 16時
