35話 ページ36
冬美｢本免受けるとか聞いてなかったんだけど！？｣
『言ってないからな。』
帰宅し、冬美ちゃんと焦凍、メールで夏くんに報告した。
焦凍｢おめでとう、A姉。｣
『あっ、そーだ。オールマイト好きな焦凍に言うことあるんだった〜。』
焦凍｢？｣
『私、オールマイトのサイドキックになった☆』
焦凍｢…ッ！！！｣
これでいつもの焦凍ならガチギレするだろうが…
焦凍｢凄いな…！さすがA姉…！｣
丸くなったコイツは目をキラキラさせながら私を見つめた。
『チッ。』
焦凍｢免許証見せてくれ。｣
『誰が見せるかバーカ。』
冬美ちゃんに大人気ないと言われながらも焦凍に向かって舌を出した。
そして玄関を開ける音が聞こえ、お父さんが帰宅したと理解し、急いで玄関に向かう。
『おかえりお父さん！！！♡♡♡』
炎司｢ああ、ただいま。む、包帯取れたのか。｣
『リカバリーガールに治癒してもらったからな！それより大事な話があるんだお父さん！早く中入って！』
炎司｢？今じゃダメなのか…｣
『本当に大事な話。玄関でなんて言えない。』
炎司｢…わかった。少し待ってろ。｣
お父さんはそう言って自室に向かった。
そしてお父さんは仕事着から着替え、居間へと来た。
胡座をかくお父さんを前に、私は正座をする。
『お父さん。報告が有ります。』
炎司｢……何だ。｣
『…言って無かったんだが、今日、ヒーロー免許、本免試験を受けてきました。』
炎司｢！？｣
私はポケットから免許証を取り出し、お父さんに渡す。
『無事合格し、私は今日、ヒーローとなりました。』
炎司｢…Aが……ヒーローに…｣
私は立ち上がり、私の免許証を持って体を震わせてるお父さんの胸ぐらを掴み、床へ押し倒す。
炎司｢Aッ…！？｣
『お父さん。そろそろ認めてくれよ。焦凍だけじゃない、私"も"見てくれ。』
見下ろすお父さんの顔に涙を零しながら私はそう言った。
『…私だって、お父さんの子だ。努力してここまで来て、お父さんに認められたくてここまでやってきた。
｢ヒーローになりました。｣、｢ああ、そうか。｣、で終わらせないでくれ。』
お父さんのこと、わかっていたのに言わなかった私も悪い。
この人はド直球に言わないと、何も伝わらない。
『…たまには私を褒めてくれよ、お父さん。』
私はそう言ってお父さんの胸元に顔を埋めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1007人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えむ.(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！公開する話、間違えてませんか？34話から38話に飛んでますよ！ (2023年2月16日 17時) (
レス) id: 2303707e13 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 最高です＞_＜♡めちゃハマりました更新待ってます❤️🔥❤️🔥 (2023年2月13日 17時) (レス) @page35 id: 8b4cfe6f33 (このIDを非表示/違反報告)
柳 - プレゼントマイク好きすぎる！ (2023年2月11日 18時) (レス) @page34 id: 24b8fbf003 (このIDを非表示/違反報告)
神無(プロフ) - すごい好きです！大好きです！！！なーーさん、これからも更新待ってます！！ (2023年2月11日 9時) (レス) @page32 id: 7184837e82 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 続き全裸期待してます！！ (2023年2月7日 12時) (レス) @page28 id: 59202c5c61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なーー | 作成日時：2022年12月28日 16時
