36話 ページ37
お父さんは私の頭を抱えながら起き上がった。
炎司｢よく聞け、A。俺は雄英に入学した時からオマエは凄い子だと思っていた。｣
『……え？』
炎司｢ただ、オマエは俺のことを好きすぎる。｣
『はえ？』
炎司｢その所為で、俺が言えばオマエは無理してしまうと思った。｣
何だこれ供給過多になりそう。
エンデヴァーそんなこと言わん。
娘の特権かこれは。
思わぬお父さんの発言に涙が止まった。
炎司｢…凄いぞ。体育祭も、3年連続優勝し、体育祭の次の日には本免合格。こうしてヒーローになった報告してくれたのを、とても嬉しく思う。｣
涙、一瞬止まったのに。
また、ぶり返しちまう。
炎司｢おめでとう。さすがは俺の娘だ。｣
そう言ってお父さんは私の頭を撫でた。
……ヘタクソ。
『お"とう"さん"だい"すきぃ"い"い"い"！！！！！』
泣きながら全力でお父さんの顔面に抱きついた。
炎司｢ちょ、離せA、胸が…｣
『や"ぁ"あ"あ"あ"だぁ"あ"あ"あ"！！！！！』
炎司｢おい…力強いなッ…｣
結局無理矢理引き剥がされたが、その後お父さんは再び胸元で抱きしめてくれた。
『…ずぎッ……』
炎司｢ヒーローになったからと言って気を抜くなよ。｣
『あ"た"り"ま"え"だ"お"と"う"さ"ん"の"ば"か"！！！』
炎司｢それでこそ俺の娘だ。｣
『う"わ"ぁ"あ"あ"あ"ん"！！！！！』
結局泣き疲れ、そのまま眠ってしまった。
ーーーーーーーーーー
目を覚ましたのは夜中で、目の前にはお父さんの寝顔があった。
『……お、父さん…？…の部屋？』
お父さんの部屋で、同じ布団の中で眠っていたらしく、私は心の中は今絶賛パーリーピーポーだ(？)。
近くに私の携帯は無いため、近くにあったお父さんの携帯を手に取る。
パスワード…はさすがに設定してるな。
4桁…ここは誕生日か？
0808…と。
そう思い、数字を打つと解除された。
チョレ〜〜〜。
私のお父さん超チョレ〜〜〜。
そう思いながらカメラ機能を起動し、お父さんの寝顔を撮ってはメールで私宛に写真を送り、その後証拠隠滅でメールと写真を消した。
お父さんの携帯を元の位置に戻し、私は再びお父さんにくっつき、眠りにつく。
『……お父さん馬鹿だなぁ。』
アンタがバカ正直な人で、子どもにしっかり目を向けていたら今頃幸せだっただろうに。
お父さんのことは好き、大好き。
でも、許せない。
許せないことを、許してね。お父さん。
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えむ.(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！公開する話、間違えてませんか？34話から38話に飛んでますよ！ (2023年2月16日 17時) (
レス) id: 2303707e13 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 最高です＞_＜♡めちゃハマりました更新待ってます❤️🔥❤️🔥 (2023年2月13日 17時) (レス) @page35 id: 8b4cfe6f33 (このIDを非表示/違反報告)
柳 - プレゼントマイク好きすぎる！ (2023年2月11日 18時) (レス) @page34 id: 24b8fbf003 (このIDを非表示/違反報告)
神無(プロフ) - すごい好きです！大好きです！！！なーーさん、これからも更新待ってます！！ (2023年2月11日 9時) (レス) @page32 id: 7184837e82 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 続き全裸期待してます！！ (2023年2月7日 12時) (レス) @page28 id: 59202c5c61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーー | 作成日時：2022年12月28日 16時
