53.寝坊 ページ4
永瀬廉side
「………うっせぇ」
目覚めて一言目がこのセリフ。
枕元に置いてあったスマホがけたたましく鳴り続け、俺の安眠を妨害したのだ。
「なんやねん朝っぱらから…」
勇太やったらぶっ殺す。てか勇太以外から連絡来ること少ないから多分勇太やろ。
これ以上ないというほど眉間にしわを寄せ、誰からもわからない電話に出た。
「うっさいねん。今何時やと思っとん？切るで」
半ギレでそう言い捨てると、スマホから予想外の声が聞こえてきた。
「…先輩こそ、今何時だと思ってんですか」
「……っえ？」
Aからの電話なんて初めてで、その上状況が読めずに間抜けな声が出てしまった。
俺はまともな返事もせずにスマホで時間を確認した。
「…………」
現在、12:32
今日の俺のシフトは、確か…
「せんぱーい？」
「……やってもーた」
完全遅刻やった。てか、寝坊。
その後俺はオーナーに連絡を入れ、すぐに準備を始めた。
オーナーは「ゆっくり準備しておいで」と言ってくれたが、そういうわけにもいかない。
俺はワックスとアイロンをトートバッグに詰め込み、私服に着替え家を出た。
…が、そこでハッとする。
今日、花火大会の初日やん!!!
閉めた玄関の鍵を再びガチャガチャと開けて、クローゼットの棚の引き出しをひたすら開けた。
「浴衣…どこやっけ」
困り果てた俺が電話したのは、俺の家を知り尽くしているであろうアイツ。
「もしもしせんぱーい？準備できましたー？」
「なぁA！俺の浴衣どこか知らん？」
「もう〜、昨日の夜私が机の上に出しとくって言ったじゃないですか。」
「は？無いで？？」
「え？置きましたよー」
「どこの机なん〜〜」
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しおり(プロフ) - 飼口(かいぐち)さん» そうなんですね！わいの家の近くのコンビニは全然やってなくて、、行ってみたい、です。笑 (2020年10月8日 21時) (
レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
飼口(かいぐち)(プロフ) - しおりさん» ハロウィンにはコスプレするとかもありますよね！ (2020年10月8日 20時) (レス) id: 57441fdd79 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - なんですかそのロマン！！浴衣着て接客してるコンビニ！ロマンすぎる！行きたい！ (2020年9月23日 22時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しお
| 作成日時：2020年9月18日 21時
